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野球 コラム 2024年10月20日

大谷翔平vs.ショーン・マネイア、新たにサイドスローになった苦手サウスポーを打ち崩せるか。ナ・リーグ チャンピオンシップシリーズ第6戦

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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大谷翔平(ドジャース)

ナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズは、崖っぷちに立たされたメッツが第5戦を制したことで、ドジャースの3勝、メッツの2勝という状況でドジャースタジアムでの第6戦を迎えることとなった。

もちろん、依然としてワールドシリーズ進出に王手をかけたドジャースが優位に立っているわけだが、仮に第6戦を落とすと、勢いに乗るメッツが形勢を逆転させる恐れがあるため、ドジャースとしては何としても、この第6戦で決め切りたいというのが本音だろう。

その第6戦は、両軍のピッチングプランという観点からすると、完全にシリーズ第2戦のリターンマッチとなる。つまり、ドジャースはブルペンゲームで勝利を目指し、メッツはショーン・マネイアが先発マウンドに上がることになる。

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『MLB.com』はその大一番を前に、大谷翔平とマネイアのマッチアップに焦点を絞った記事を掲載し、第2戦でマネイアが大谷を3打数無安打2三振に打ち取ったことについて振り返った。

そして、「オオタニはマネイアと対戦した際は、50本塁打を打ったMVP候補には全く見えなかった。しかし、それ以降、彼はまさにその通りに見え、第3戦で打球初速115.9マイル(186.5キロ)のムーンショットを、シティ・フィールド右翼ファウルポスト上方へ打ち込むと、第4戦では打球初速117.8マイル(189.6キロ)の先頭打者ロケット弾本塁打を放ち、第5戦ではマルチ安打をマークした」とした。

さらに「では、オオタニvs.マネイアの直接対決第2ラウンドでは何が起こるのか?」と疑問を呈した上で、「メッツがこのシリーズを勝者総取りの第7戦へ持ち込むには、恐らくマネイアは再びオオタニを抑え込む必要があるだろう」「そして、ドジャースがここでワールドシリーズ行きを決めるとしたら、全ては打線のトップにいるオオタニから始まるのだ」と論じた。

その上で、記事を投稿したデビッド・アドラー記者は、この両者の対決で鍵を握るのは、「マネイアがシンカーとスイーパーのコンビネーションを使い続けるかどうか」「オオタニが新たにサイドスローになったマネイアの腕の角度に対応できるかどうか」、そして、「オオタニは如何にマネイアのプレーオフ用の戦術に対応するかどうか」の3点であるとしている。

同記者は最初の点について、第2戦での対戦に注目し、マネイアのポストシーズにおける投球の83%をシンカーとスイーパーのコンビネーションが占めており(シンカー56%、スイーパー27%)、大谷に対しては投じた10球のうち、6球がシンカー、4球がスイーパーで、奪った2三振はともにシンカーで仕留め、スイーパーで凡フライに打ち取ったとした。

また、「オオタニはポストシーズンを含め、左腕のシンカーに対し、打率.333、長打率.528、ハードヒット率57%」と左投手のシンカーは得意としつつ、「スイーパーには苦戦しており、左腕のスイーパーに対しては、打率.091、長打なし、空振り率35%としている」とし、再戦でのマネイアの配球に注目している。

次にマネイアの新しい投球フォームについて、「サイ・ヤング賞最有力候補のクリス・セールの完コピをしている」とした上で、「マネイアがスイーパーを投げる際の腕の角度は、7月25日まで29度あったのが、それ以降は22度」になっており、同じく「シンカーを投げる際の腕の角度は、7月25日まで25度あったのが、それ以降は15度になっている」点を指摘。

一方、今季の大谷はポストシーズンを含め、25度以上の腕の角度で投げる左腕に対しては、「打率.298、長打率.529、10本塁打、三振率23.8%、平均打球初速95.1マイル(153キロ)、ハードヒット率59%」としている。

しかし、25度未満の角度で投げる左腕に対しては「打率.206、長打率.441、2本塁打、三振率33.3%、平均打球初速88.0マイル(141.6キロ)、ハードヒット率38%」と、サイドスローに目に見えて苦戦している。

ここへの対応を大谷ができるかどうかについて、「キャリアを通じて素晴らしい対応力を見せてきた」ので、「マネイアに対して単一のシリーズでできるかもしれない」としている。

最後のポイントはプレーオフにおけるマネイアの配球であり、記事では左打者に対しカウント0-2、1-2、そして2-2と投手有利の状況で、マネイアは決め球としてレギュラーシーズン中はスイーパーを42%、シンカーを35%、その他の球種(フォーシーム、カットボール、チェンジアップ、スライダー)を23%の割合で投げていた。

だが、ポストシーズンはこの割合がシンカー65%、スイーパー29%、そしてチェンジアップ7%に変化していることに着目。その上で、「オオタニはポストシーズンに入り、マネイアが攻めるプランを変更してきたことに間違いなく気付いている」であろうした。

そして、「マネイアもオオタニがしっかりとアジャストして第6戦に臨むこと、そしてオオタニがシンカーに対し、極めて危険な打者であることを重々承知している」ため、「彼は1試合でオオタニを打ち取ったが、再びそれをすることはできないかも」しれず、「それが日曜に実現する彼らの対戦をかなり面白いものにしている」と結論付けている。

果たして勝負の行方はどうなるのか?

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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