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野球 コラム 2024年10月13日

現地メディアはメッツの4勝2敗を予想。第1戦はいきなり千賀滉大vs.大谷翔平が実現。ナ・リーグ チャンピオンシップシリーズ展望

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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千賀滉大(メッツ)

すごい時代になったものである。ナショナルリーグ ディビジョンシリーズ、運命の第5戦で、ダルビッシュ有、そして山本由伸という2人の日本人先発投手が投げ合い、共とも快投を披露したかと思えば、今度はリーグチャンピオンシップシリーズ第1戦でいきなり千賀滉大vs.大谷翔平というマッチアップが実現するのである。

と言うわけで今季のリーグチャンピオンシップは、パドレスとの西地区ライバル対決をギリギリで制した第1シードのドジャースと、上位シードを相手に相次いでアップセットを起こした第6シードのメッツと言う顔合わせになった。第1戦は現地10月13日(日本時間14日)に行われる。

日程や勢いを考慮すると、この両者の対戦は、ドジャースにホームアドバンテージがあるとは言え、ナ・リーグにおけるポストシーズン最後の枠に滑り込んだメッツに分がありそうだ。

ここでも繰り返しになるが、ディビジョンシリーズに引き続き、このシリーズの行方は、ドジャースが最大の不安材料である先発ローテーションの問題を解決できるかどうかに左右されるだろう。

山本は前述したディビジョンシリーズ第5戦で5回2安打無失点と、遂にポストシーズンで真価を発揮したわけだが、ドジャースがこのメッツとのシリーズで、この『エース』を投入できるのは、日程的に第4戦の1試合のみとなる公算が高い。

となると、最大で残り6試合は第1戦で先発するジャック・フラハーティ、そしてディビジョンシリーズ第3戦で5回6失点だったウォーカー・ビューラーの2人に加え、ブルペンゲームで賄わなければならない。

目下、24イニング連続無失点と、ディビジョンシリーズでMVP級の活躍を見せた鉄壁のブルペンは、このポストシーズンのドジャースにとって、最大の武器の1つとなっているが、疲労や負担を考慮すると、デーブ・ロバーツ監督がブルペンゲームに打って出られる回数には限りがある。

一方、4試合と早々に勝ち抜いたことで、余裕を持って先発ローテーションを回すことができるメッツは、第1戦に千賀、そして第2戦にショーン・マナエアを先発起用することを明らかにしている。

ディビジョンシリーズ第1戦で先発登板し、2回1失点とソリッドな投球を見せた千賀は、恐らく敵地での第1戦で3~4イニングほど投げることが見込まれており、ここで試合を作ることができれば、メッツが勢いづく展開となるのは、想像に難くない。

また、第2戦で先発登板するマナエアも、このポストシーズンは2試合に先発し、計12回を投げ、3失点で防御率2.25と高い安定感を発揮している。仮に、メッツがドジャースタジアムでの最初の2試合のうち1試合を獲ることができれば、流れは東海岸の雄に傾くことになるだろう。

是が非でも本拠地で連勝スタートを飾りたいドジャースは、先に挙げた先発投手陣の奮起に加え、ディビジョンシリーズ第2戦以降、15打数2安打8三振とすっかり冷めてしまった大谷の打棒に期待したいところである。

ムーキー・ベッツ(ディビジョンシリーズは2本塁打)、テオスカー・ヘルナンデス(同2本塁打、OPS 1.067)、キケ・ヘルナンデス(同1本塁打、OPS 1.000)といった面々に当たりが出ているだけに、リードオフにして主砲のパフォーマンスが上がってくれば、多少の劣勢は跳ね返せるだろう。

なお、『MLB.com』は現地12日付で発表した最新のパワーランキングでは、ドジャースを1位に格付けし、ワールドシリーズ制覇の本命としているが、チャンピオンシップシリーズでのポジション別戦力分析では、「5月15日以降のレギュラーシーズンの試合で最も勝利数の多い」メッツによる4勝2敗での勝ち抜けを予想している。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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