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野球 コラム 2024年9月29日

【横浜好き】ベイスターズ二軍、42年ぶりのイースタン・リーグ優勝

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

セ・リーグは巨人のレギュラーシーズン優勝が決定し、ベイスターズの残り8試合はクライマックス・シリーズ進出をかけての戦いとなりました。 9月28日終了時点で2位の阪神とは4ゲーム差、4位の広島とは1.5ゲーム差の3位ですが、『横浜進化』のシーズンは下剋上を目指す戦いになります。

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今季も12球団最長となる26年ぶりのリーグ制覇には手が届きませんでしたが、『進化』を感じさせる出来事もありました。イースタン・リーグで首位を走っていたチームが、28日に千葉ロッテに8-0で快勝し、大洋ホエールズ時代の1982年以来、42年ぶり4度目となる優勝を決めたのです。

28日終了時点で首位のベイスターズは、125試合を消化して68勝48敗9分、2位の巨人は129試合を消化して69勝51敗9分。ともに1試合を残した両チームのゲーム差は1ですが、もともと総試合数が異なり、雨天中止の再試合を行わないリーグの規定もあり、29日の試合で両チームが勝利してもベイスターズの勝率が上回るため、リーグ優勝が決定しました。

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優勝決定試合では、先発した育成ルーキーの庄司陽斗が6回を投げて4安打無失点と好投。7回は左肩の肉離れで離脱していた石田健大が約3ヶ月半ぶりの実戦登板で1イニングを無失点に抑え、8回は16日に一軍登録抹消となった山崎康晃、9回はチーム最多の47試合に登板して防御率2.30をマークしている、育成2年目の渡辺明貴の好投で完封リレーを完成させました。

攻撃陣は初回に一軍実績もあるルーキー石上泰輝の4号ソロ本塁打で先制し、さらに右手首の負傷から約20日ぶりの復帰となった松尾汐恩のタイムリー二塁打で1点を追加。3回にはルーキー井上絢登のタイムリー二塁打と松尾の犠牲フライで2点、6回には西浦直亨のタイムリーに、現在一軍登録中の度会隆輝の押し出し四球などで4点と着実に得点を積み重ね、歓喜の瞬間を迎えています。

本拠地の横須賀スタジアムで胴上げされた青山道雄二軍監督が「本当に選手たちが頑張ってくれた」と評したチームは、投手では前述の庄司の8勝を筆頭に、高卒6年目の宮城滝太が31試合に登板して4勝をマーク。

濱口遥大、石川達也、吉野光樹など一軍で活躍する選手も4勝を挙げています。リリーフでは、7勝9セーブの渡辺に続いてディアスが35試合、堀岡隼人が33試合、松本凌人が32試合登板と、チーム防御率2点台の投手陣を支えました。

野手では井上と途中入団のフォードがチーム最多の8本塁打を放ち、今季一軍デビューを果たした松尾が打率.327、3本塁打、42打点と打線の中心として活躍。育成外野手の村川凪は打席数こそ少ないですが、打率.320、自慢の俊足でチーム2位の12盗塁を記録。大田泰示や楠本泰史、知野直人など、一軍経験が豊富な選手も加えて、チーム打率.264はリーグトップの好成績を残しています

42年ぶりにイースタンを制したチームは、10月5日に宮崎市のひなたサンマリンスタジアムで行われるファーム日本選手権で、ウエスタン・リーグの覇者である福岡ソフトバンクと対戦します。

二軍の日本一を決める「ジュニア日本選手権」がスタートしたのが1987年。1997年からファーム日本選手権と名称が変わったこの大一番、勝てば初の栄冠となるわけですが、ファーム日本一を来年以降の一軍の悲願達成につなげてもらいたいところです。

◆先週の度会隆輝(9月20日~28日)

20日のイースタン・リーグ、東京ヤクルト戦に3番・ライトで出場して5打数2安打、21日は5打席で2打数2安打、2四球、1犠飛で2打点と結果を残して22日に8月11日以来となる一軍昇格。

復帰後は代打で起用されているが、22日の東京ヤクルト戦は空振り三振、翌日はショートフライ、26日の巨人戦も空振り三振と、安打は出ていない。一軍の試合がなかった28日には、イースタンのロッテ戦に3番・ライトでスタメン出場して4打数1安打1打点と勝利に貢献。「優勝の瞬間に立ち会えて嬉しい」と喜びの表情を見せた。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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