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野球 コラム 2024年7月25日

【横浜好き】ベイスターズの選手がオールスターで躍動

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

夢の球宴でベイスターズの選手が躍動しました。マイナビオールスターゲーム2024にベイスターズから出場したのが、投手は東克樹、森原康平、野手は山本祐大、牧秀悟、オースティン、宮崎敏郎、度会隆輝の計7人。

山本と牧はファン投票と選手間投票、度会はプラスワン投票、オースティンはファン投票で選出されていた筒香嘉智の出場辞退による補充選手、他は監督推薦で出場が決まっています。

パ・リーグで首位を独走する福岡ソフトバンクに並び、7人が選出されたベイスターズの精鋭たちが、第1戦から大活躍しました。その筆頭格が牧で、2回の第2打席でオリックス・山崎福也から自身3度目の出場で、初アーチとなるソロ本塁打を放つと、続く4回の第3打席でもオリックス・エスピノーザから左中間スタンドぎりぎりに飛び込む2ラン本塁打。

オールスターでの1試合2本塁打は史上23人目(30度目)、2打席連発は15人目(16度目)の記録で、第1戦のMVPに選出されています。

6番・指名打者でスタメン出場したオースティンは、2回の第1打席に山崎から先制点となるタイムリーを放つと、この回打者13人の猛攻で、同イニングに回ってきた第2打席で2塁打を放ち、巨人・岡本和真と東京ヤクルト・村上宗隆と並んでこの日だけでも3人目、歴代では8人目となる1イニング2安打を記録しました。

9番・捕手でスタメン出場した山本も自身オールスター初打席となった2回の第1打席でセンターへのタイムリー2塁打を記録。守備でも東との“名コンビ”でパ・リーグ打線を1イニング無失点に抑えました。

投手は2安打を許すも無失点だった前述の東に続いて、全セの5番手として登板した森原が1イニングを被安打1のみの無失点。それまで3打数3安打だった北海道日本ハム・万波中世から空振り三振を奪うなど、古巣のパ・リーグ相手に快投を披露しています。

記録づくめだった第1戦に続き、第2戦でも5回に代打で登場したオースティンが、オリックスのマチャドから、レフトを守るソフトバンク・周東佑京が一歩も打球を追わない完璧な当たりの2ラン本塁打を放ち、7回の第2打席でもソフトバンク・松本裕樹からレフト前ヒットとマルチ安打を記録しています。

第1戦ではノーヒットだった宮崎と度会も安打を記録しました。オースティンと同様に5回に代打で登場した宮崎は、マチャドからセンターへ安打を放ち、8番・ライトでスタメン出場の度会は、4回の第2打席に一死2・3塁の場面でファーストへのゴロで初打点。

6回の第3打席では、千葉ロッテ・鈴木昭汰から三塁線へのゴロが内野安打となり初安打を記録。さらに8回の第4打席には埼玉西武・今井達也からレフトへタイムリー2塁打を放っています。

第1戦はセが17安打11点、パが16安打6点、第2戦はパが26安打16得点、セが16安打10点と、歴史的な打撃戦となった今年のオールスターは、投高打低と言われる今季の傾向から、後半戦は何かが変わることを示唆しているのでしょうか。

打撃勝負となれば、セ・リーグでもっとも強いのはベイスターズのはず。後半戦の戦いがどうなっていくのか、期待しながら注目したいと思います。

◆先週の度会隆輝(7月15~21日)

巨人戦で2試合スタメンを外れた後、2番・ライトで先発出場した15日の広島戦は第1打席がレフト、第2打席はライトへヒットを放ち、自身6試合ぶりとなる安打をマルチで記録。

雨天中止を挟んだ17日は7番で、第1打席にレフトへ安打。カードが変わって19日の東京ヤクルト戦は8番で出場し、安打と2塁打2本で7月2日以来となる猛打賞を記録した。6番に打順が上がった20日は死球で出塁したのみで3三振。21日は7番で2塁打、死球、安打、四球でマルチ安打、5打席中4打席で出塁し、打率.261で前半戦を終了した。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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