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菊池雄星(ブルージェイズ)
『MLB.com』が「かつてユウセイ・キクチは日本最新の超新星を子守していた」と伝えている。
同サイトでブルージェイズを担当するキーガン・マセソン記者は、最新のニュースレター記事に上記のタイトルを冠し、その冒頭で、「リンタロウ・ササキは次の日本野球のセンセーションとなるかもしれない」と前置きした。
その上で、「彼の同胞であるユウセイ・キクチは、ブルージェイズの一員として火曜の夜にミルウォーキーで投げ、ササキはMLBドラフトリーグに所属するトレントン・サンダーにて、アメリカでの初本塁打となる特大弾を放った」と伝えた。
さらに同記者は、「ササキはその決断が今よりも物議を醸していた15年前にキクチが検討したことを行なってきた」とした上で、「ササキは日本でのNPBドラフトを見送り、スタンフォードにてNCAAでプレーするため、アメリカ本土へ来る決断をした」。
「もし、彼が日本に留まっていたならば、(NPB入り後)彼はNPBの球団が彼をポスティングに出すか、あるいは9年間プレーした上で自由契約になるのを待たねばならなかった」と佐々木麟太郎が渡米した経緯を説明。
記事では、「火曜の勝利後、キクチは日本の高級ウィスキーの1つである『ヤマザキ』をグラスでチビチビ飲みながら、若きササキについて問われるとこう答えた」とした。
通訳を通じて菊池雄星は「彼は僕が随分お世話になった高校の監督(ヒロシ・ササキ)の息子なんです。僕が高校生だった頃、(リンタロウは)3歳でした。昨年、彼が海外へ出るか、日本に留まってNPBの球団からドラフトで指名を受けるか悩んでいたとき、ここや向こうのことについてアドバイスすることができました」。
「彼は弟みたいなものです。彼が小さかった頃、僕は彼の子守をしたこともありましたね。彼がメジャーにやって来るまでメジャーで投げるというのが、自分にとってのモチベーションです」。
続けて同記者は、「日本のゲームには素晴らしい美点がある。世代間でお互いの選手たちがリスペクトし合い、賞賛しており、さらに日本の野球ファンが特にMLBへ来る選手たちを応援する姿からも、それを見て取ることができる」。
「キクチが敵地の試合で先発する際、彼の一挙手一投足を見守ろうとやって来る日本のメディアの方が、カナダからやって来るメディアより多いのは珍しいことではない。それがオオタニとなると、その数は10倍になる」とし、さらに「数年後は、それがササキになっているかもしれない」とした。
そして、記事の末尾を「キクチは月曜に33歳になる。彼が今の状態をキープすることができれば、そしてこの地球上で彼より良い状態にある選手は少ししかいないわけだがが、恐らく彼はいつの日か、かつて子守をした大きな小僧から三振を奪うという望みを叶えることができるだろう」との言葉で締め括っている。
J SPORTS 編集部
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