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野球 コラム 2024年6月4日

【広島好き】カープ、交流戦の勝率5割キープに向けて重要な1週間

野球好きコラム by 大久保泰伸
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床田寛樹(広島東洋カープ)

「鬼門克服」と喜んだのも束の間、やはり交流戦という舞台は甘くありませんでした。開幕カードで2017年以来、カード勝ち越しのなかったオリックスに連勝。

しかも2戦目は今季最多の19安打14得点、投げては先発の森下暢仁から3投手の完封リレーで14-0の圧勝と、今季は交流戦が逆の意味でシーズンの(好)結果につながるのか、とも思われましたが、30日に守備の乱れから逆転負けを喫すると、敵地で福岡ソフトバンクに3連敗と、ある意味「見慣れた」結果となってしまいました。

2勝4敗に終わった先週の6試合ですが、先発投手陣は6月2日のアドゥワ誠(5回途中3失点)を除く5投手がいずれもクオリティスタートと、相変わらずの安定感を誇っています。

オリックスに連勝した試合では、床田寛樹が7回1失点、森下暢仁が7回無失点で勝利投手に。敗れた試合でも、九里亜蓮が6回無失点、大瀬良大地が7回1失点、今季2度目の先発となった玉村昇悟も6回2失点と、勝ちが付いてもおかしくない好投を見せています。

好投した3人が勝ち投手になれなかったのは、リリーフ陣の不振と守乱でした。30日の九里は、自らスクイズと犠飛で2打点を挙げるなど、今季2勝目に向けて万全とも思える結果を残しましたが、2番手の矢崎拓也から塹江敦哉、黒原拓未が合わせて5失点。小園海斗の集中力を欠くプレーから大量失点につながるなど、守備が足を引っ張る場面が見られました。

31日の大瀬良は、7回1失点と好投しながら、味方の援護に恵まれず、1-1の同点で降板。8回に登板した島内颯太郎が自身15試合ぶりとなる失点で接戦を落としました。

島内は2日の試合でも同点の10回に登板し、今宮健太、栗原陵矢を抑えて2死を取りながら、緒方理貢に四球を与え、近藤健介にサヨナラ2ランを被弾しています。1日の玉村は2失点でしたが、矢野雅哉の悪送球、石原貴規の悪送球と味方のミスがいずれも失点につながり、自責点はゼロでした。

攻撃陣では、5連勝で一時は首位に立ったチームを牽引した小園、末包昇大が福岡ソフトバンクとの3連戦では、いずれも12打数2安打の打率.167とブレーキになっています。29日に19安打14得点と爆発した打線も、福岡ソフトバンクとの3連戦では、得点は菊池涼介のソロと、田中広輔の起死回生の同点3ランの本塁打によるものだけでした。

最低限のノルマである交流戦勝率5割キープに向けて、今週は重要な1週間となります。マツダスタジアムでのホーム6連戦、相手は北海道日本ハム、千葉ロッテと好調な今季のパ・リーグAクラスの2チーム。特に千葉ロッテは、2日に連勝が止まりましたが、それまで2引き分けを挟んで11連勝と、現在もっとも勢いに乗っているチームと言えるでしょう。

これまでの通算対戦成績は、北海道日本ハムが28勝38敗2分、千葉ロッテも26勝39敗3分と、かなり分の悪い相手であることは間違いありません。昨季はエスコンフィールドで3連勝、ZOZOマリンスタジアムで1勝2敗となっていますが、エスコンFでは2試合はロースコアの1点差ゲームと、接戦になっています。

ZOZOマリンでの1勝も3-2での辛勝で、まさに今季の勝ちパターンとなっている投手が最少失点に抑え、少ないチャンスを確実にものにして1点でも相手を上回るゲーム展開に持ち込むしかないと言えそうです。特に床田、森下が先発予定の北海道日本ハム戦はカード勝ち越しを期待したいところ。相手野手では、現在パ・リーグ首位打者の田宮裕涼に要警戒です。

ロッテは完全試合右腕の佐々木朗希が登録抹消中で、打者も打撃成績で特に秀でた選手はいませんが、11連勝中の10試合が3点差以内の接戦で、特にビハインドでも終盤に追いつく粘りの野球に警戒が必要でしょう。

いずれにしても、マツダスタジアムで戦える交流戦は、今週の6試合が最後で、難敵相手でも最悪3勝3敗の五分で所沢、仙台への遠征に挑みたいものです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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