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野球 コラム 2024年4月23日

【広島好き】先週のカープ、主軸候補2人のプロ初安打と秋山翔吾の誕生日お立ち台

野球好きコラム by 大久保泰伸
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秋山翔吾(カープ)

先週のカープは横浜DeNA、巨人相手に3勝2分と負けなしで最下位を脱出。借金は1まで減りました。打線は16日の横浜DeNAとの初戦で今季最多の15安打11得点から、勝った3試合は11、5、6得点と、ようやく「取っても3点まで」の貧打からの脱却も窺える状態になってきました。

スコアレスドローに終わった2試合でも、21日の巨人戦は5回まで0-0の後、先発した大瀬良大地が6回表に小林誠司のタイムリーで1点を失うも、試合前から降り続いた雨足が強まり、6回表が終了しない段階でコールドゲームが決まったため、得点が認められず引き分けと、ラッキーな一面もありました(成績は4月21日現在)。

◆チーム待望の右の主軸候補2人がプロ初安打

16日の横浜DeNA戦で久保修がプロ初安打を記録。久保は大阪観光大学から2022年ドラフト7位入団の外野手で、自身10打席目での初安打となった。大卒2年目で初の開幕一軍を果たした今季は、4日の東京ヤクルト戦でスタメン起用されるも4打席無安打(1死球)。

それでも守備要員として起用された際には、フェンス際の打球を好捕するなど、再三の好守を見せていた。7回の守備からの出場した16日、8回の打席で横浜DeNA5番手の森原康平から、初球のストレートを強烈な打球でレフト前に運んだ。

19日の巨人戦では二俣翔一が、高卒4年目のプロ初安打。8回に代打で登場し、巨人2番手の高梨雄平から三遊間を破る安打を放った。磐田東高校から2020年育成ドラフト1位入団の二俣は、捕手としてスタートしたが、2022年から内野手にコンバートされ、以後は三塁、二塁、遊撃に加え、外野も守れるマルチな選手として活躍。

2022年シーズン終了後に支配下登録され、昨季は二塁手としてフレッシュオールスターに出場した。昨オフには巨人・岡本和真と自主トレを行い、今季は正三塁手の大穴的存在としても期待されており、『師匠』の目前でのプロ初安打となった。

◆宇草孔基、2年ぶり本塁打

20日の巨人戦で宇草孔基が待望の一発。2022年6月22日の阪神戦以来、実に668日ぶり、プロ6本目となる本塁打を放った。2019年ドラフト2位で法政大学から入団した宇草は、1年目の10月に一軍昇格してプロ初安打を記録するなど13試合に出場して打率.256、3打点、3盗塁をマーク。

2年目には東北楽天との交流戦で田中将大からプロ初本塁打を放つなど、43試合出場で打率.291、4本塁打、14打点と成績を上げた。前述した2022年の本塁打は、延長11回の自身初となるサヨナラ本塁打だったが、同年は45試合で打率.205、1本塁打、6打点と伸び悩み、昨季はプロ4年目で初めて一軍出場がなかった。

今季は9日に一軍登録され、最初の2試合は4打席でノーヒット、3三振だったが、16日の横浜DeNA戦に代打で今季初安打を放つと、17日も代打で安打の後、20日の代打本塁打となった。今季初の1番でのスタメンとなった21日も第1打席で安打を放つなど、現在、打率.400と熾烈な外野手争いで、定位置確保も狙える存在になりつつある。

◆秋山翔吾、2年連続誕生日お立ち台

久保、宇草と若手、中堅の外野手の活躍が目立つ中、16日には今季初の1番起用となった秋山翔吾が、2安打を含む4出塁と躍動し、今季最多となる15安打11得点の起点となった。試合前まで打率.200と打撃不振が続いていたが、西武時代から継続する「ひとり親家庭の親子」を招待した試合で今季一番の活躍を見せた。

初回の第1打席でフルカウントから四球を選び、3番小園海斗のタイムリーで先制点となるホームを踏むと、2回の第2打席はレフトへ安打、3回の第3打席は押し出し四球で打点を記録し、7回の第5打席でもライトへの安打を放った。2回には今季初盗塁も決めた秋山は、この日が36歳となる誕生日で、昨年も同日に3打数3安打をマークしており、広島に移籍後、2年連続で自身のバースデーにお立ち台に立った。

今季は主に野間峻祥が1番で起用されていたが、得点圏打率5割超の勝負強い打撃で17日から3番起用となっており、西武時代にNPB最多安打を記録した「1番・秋山」が、今年は復活気配を見せている。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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