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来日1年目から65試合で20本塁打、翌2021年は28本塁打をマークして主軸として期待されながら、右肘手術など度重なる故障で、昨季は自己ワーストの9試合出場に終わっていた。今季はここまで打率2割台前半と、本来の実力は発揮できていないが、広島との開幕戦で3安打猛打賞を記録するなど、開幕カード3試合全てで安打を放った得意のハマスタでの豪打復活が期待できそうだ。
◆今年も大当たり!関根大気、3試合連続猛打賞&決勝タイムリー
昨季はプロ10年目で自身初の規定打席到達。140試合に出場して、打撃成績のあらゆる部門でキャリアハイをマークした関根大気。今季は開幕スタメンこそ外れたが、6番・センターで今季初の先発出場となった4月2日に3安打を記録すると、ここから3試合連続3安打猛打賞と大暴れ。
石井琢朗現チーフ打撃兼走塁コーチが、2006年に記録した4試合連続猛打賞がかかった4日の巨人戦は1安打のみだったが、1-1と白熱した投手戦の7回に放った値千金の勝ち越しタイムリーだった。6日と7日は無安打に終わったが、7日の試合ではセンターの守備で左中間への飛球にダイビングキャッチを決めるなど、存在感を示した。ドラ1・度会隆輝や梶原昂希など、若手の台頭が著しい外野陣で、遅咲きの28歳が躍動する。
◆今週の度会(4月2~7日)
開幕カードの活躍により、打率.385でスタートした阪神との3連戦。2日の初戦は昨季のセ・リーグMVPの村上頌樹を相手に第1打席は四球、第2打席ではセカンドへの内野安打で出塁。村上は3回で降板したが、第3打席も四球を選んでこの日は3打数1安打(3出塁)1三振に終わった。
3日と4日は阪神投手陣の前に全て凡退の9打席無安打。3日にはプロ初の併殺打も記録した。カードが変わって5日の巨人戦では、エース・戸郷翔征から初回の第1打席でいきなりセンターへ安打、6回には同点打となるライトへのタイムリーを放った。6日は5打席凡退だったが、敵失で出塁した5回に得点を記録。6日は巨人先発・高橋礼から第3打席で安打を放って4打数1安打に終わり、打率.237でこの週を終えた。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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