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野球 コラム 2024年3月30日

AIが予測する今永昇太のMLB2024シーズン成績:苦戦を予測も現地メディアは新人王候補に挙げる

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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AIが予測する今永昇太の2024年成績

MLBにおける、日本人先発左腕の成功例が少ないと言う点において、今永昇太(カブス)のメジャー挑戦は非常に興味深い。

現在、今永以外では、今年でメジャー6年目となるブルージェイズの菊池雄星が唯一、日本人左腕で先発ローテーション入りしており、その菊池も昨季こそ出色のパフォーマンスを見せるも、メジャー通算となると、32勝37敗、防御率4.71と、大成功を収めているとは言い難い成績となっている。

ちなみに、MLBにおける日本人左腕最多勝投手である石井一久も、メジャー在籍4年で39勝34敗、防御率4.44と、傑出した通算成績を残しているわけではない。そんな歴史を踏まえた上で、AIはルーキー左腕の2024年をどう予想するのか。と言うわけで、まずはAI予想との比較対象として、今永が昨季、横浜DeNAベイスターズで残した成績を振り返ってみよう。

◆2023シーズン成績(NPB)
登板22 先発22 投球回148.0 防御率2.86
勝利7 敗戦4 セーブ0 奪三振174 与四球24 与死球4
自責点46 失点46 被安打132 被本塁打17
奪三振率10.58 与四球率1.46 被本塁打率1.03 被打率.238
BABIP.305 FIP2.36 WHIP1.05

さすがは侍ジャパン左のエースである。単純に2023年シーズンのMLBのスタッツに当てはめると、防御率、奪三振率、与四球率、FIP、WHIPはいずれもエリートレベルの数字となっている。

参考までに、これら数字を昨季のMLBに照らし合わせてみると、防御率はMLB全体で5位、奪三振率と与四球率は同じくMLB全体でそれぞれ8位と4位となり、FIPとWHIPは規定投球回に達した左腕に限定すると、何れもMLBトップの数字となる。問題はMLBの打者を相手に、これらの数字がどう変わるかだが、AIはそれを次のように予想している。

◆2024シーズンAIの予測成績
登板25.5 先発25.5 投球回139.6 防御率4.68
勝利7 敗戦8.4 セーブ0 奪三振127.8 与四球52 与死球3.1
自責点72.5 失点78.5 被安打129.6 被本塁打21.4
奪三振率8.24 与四球率3.35 被本塁打率1.38 被打率.242
BABIP.293 FIP4.60 WHIP1.30

日本屈指の先発左腕にとっても、メジャー挑戦1年目はそう甘いものではない、と言うのが、AIの見解のようだ。特に奪三振率と与四球率の低下は顕著であり、K/BB(奪三振と与四球の比率)は前年に日本でマークした7.25から2.46まで下落している。

WHIPの1.30も先発投手としては平均以下であり、昨季MLBで規定に達した先発左腕ではワースト2位の数字となる。これらの数字は防御率4.68という予想に集約されているわけだが、現地メディアの見方は多少異なるようだ。

『スポーツイラストレイテッド誌』は電子版に掲載したカブス先発ローテーションの予想記事の中で、ルーキー左腕の今季成績を『ファングラフス』の『Steamer』予想を用いて「11勝10敗、防御率3.84、WHIP 1.21 奪三振率9.12」とした上で、「全てがプラン通りに行けば、イマナガはロサンゼルス・ドジャースの新投手ヨシノブ・ヤマモトとナ・リーグ新人王争いで、一騎討ちをするかもしれない」としている。

ちなみに、上記『Steamer』予想のその他のスタッツは、先発登板29試合、投球回178.0、奪三振180、与四球率2.42、被本塁打率1.24、被打率.243、BABIP.295、FIP3.93となっている。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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