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野球 コラム 2024年3月29日

AIが予測する菊池雄星のMLB2024シーズン成績:四球が増え、昨季より数字が悪化

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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AIが予測する菊池雄星の2024年成績

昨季、ケビン・ガウズマンクリス・バシット、/ホセ・ベリオスとともに、ブルージェイズでMLB屈指の先発ローテーションを形成し、キャリアベストのパフォーマンスでチームのプレーオフ進出に貢献した菊池雄星が、今年どのような姿をマウンド上で見せるかは、とても楽しみなところである。

成績向上の要員として、ピッチクロック導入により、投球のテンポが良くなった点が指摘されているが、もちろん今季のMLBでもピッチクロックは健在であり、その理屈が正しければ、左腕は今年も引き続きシーズンを通して一貫性と安定性を持続させるはずだが、果たして待っているのはさらなる飛躍なのか、あるいは水平飛行なのか、はたまた一歩後退なのか。

では、AIの予想する菊池の2024年シーズンとの比較対象として、左腕の昨年の成績を振り返っておこう。

◆2023シーズン成績
登板32 先発32 投球回167.2 防御率3.86
勝利11 敗戦6 セーブ0 奪三振181 与四球48 与死球4
自責点72 失点78 被安打165 被本塁打27
奪三振率9.72 与四球率2.58 被本塁打率1.45 被打率.255
BABIP.314 FIP4.12 WHIP1.27

登板と先発試合数は何れも自己ベストタイ、そして投球回、防御率、勝利数、奪三振、与四球率、WHIPは全てキャリアベストであり、181奪三振は左腕ではアメリカンリーグ2位の数字だった。

最も着目すべきは与四球率で、高い水準の奪三振率(9.72はア・リーグ6位)を維持しつつ、与四球率を2022年の5.19から2.58(同10位)と半減以下にしたことで、K/BB(奪三振と与四球の比率)を、キャリア初の3以上となる3.77(同9位)とし、一躍MLBトップレベルの先発投手の仲間入りを果たしたのである。

なお、この春はチャンジアップを投球のレパートリーに加える試みをしており、昨季見せた制球力を持続させることができれば大きな武器になることは間違いなく、前途洋々に思えるが、そうは問屋が卸さないのがAI予測である。と言うわけで、AIの予想する左腕の2024年個人成績を見てみよう。

◆2024シーズンAIの予測成績
登板28.4 先発28.4 投球回146.2 防御率4.99
勝利7.5 敗戦9.9 セーブ0 奪三振155.6 与四球61.2 与死球17.4
自責点81 失点87.1 被安打134.3 被本塁打21.9
奪三振率9.58 与四球率3.77 被本塁打率1.35
被打率.240 BABIP.311 FIP4.69 WHIP1.34

どうやらAIは、菊池にとって2023年がキャリアのピークだったと見ているようだ。防御率、勝敗、投球回、奪三振、被打率、WHIPなどは、何れもシーズンの前後半で別人のようにパフォーマンスが変化してしまった、マリナーズ時代の2021年シーズンの成績に近い(防御率4.41、7勝9敗、投球回157.0、奪三振163、被打率.243、WHIP 1.32)。

この数字から、AIは左腕が時として制球に難の出る、パフォーマンスに一貫性を欠く、かつての姿に戻ると予想していると見ることができる。特筆すべきは与死球の17.4で、これは昨季のスタッツに照らし合わせると、MLBトップの数字をたたき出したJP・シアーズの16を上回る数字であり、AIは菊池が与死球王になると予言しているのである。

ちなみに、『ファングラフス』の『Steamer』による予想では、投球回156に対し、防御率3.98、10勝9敗、WAR 2.3(2023年はWAR 2.6)と、やや成績が落ちると言う程度の数字に留まっているが、与四球率は3.26と悪化しており、K/BBの高い選手という傾向は長続きしないと見ているようだ。

また、与死球は6と、比較的穏当な予想となっており、こうなると、AIによる大胆な予言の根拠を知りたいところである。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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