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野球 コラム 2024年3月29日

AIが予測する前田健太のMLB2024シーズン成績:シーズン途中でのブルペン転向を予測

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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AIが予測する前田健太の2024年成績

時が経つのは早いもので、マエケンこと前田健太が太平洋を渡って今年で9年目を迎える。シーズンにすると、トミー・ジョン手術により2022年を全休したことで、2024年シーズンは前田にとってメジャー8シーズン目となる。

デトロイトに新天地を求めた35歳の右腕が、エースのタリク・スクーバルを始め、新加入のジャック・フラハティ、マット・マニング、リース・オルソン、ケイシー・マイズと、20代の選手たちで構成される若い先発ローテーションで、どのようにベテランの味を発揮するかは、間違いなく今季の楽しみの1つである。

また、昨季は4月下旬から6月下旬にかけて負傷者リスト(IL)入りしており、今季はトミー・ジョン手術後、実質的に初のフルシーズンとなるわけだが、AIはそんなベテラン右腕の2024年をどう見ているのだろうか。では、先に昨季の前田の成績を主要スタッツで振り返っておこう。

◆2023シーズン成績
登板21 先発20 投球回104.1 防御率4.23
勝利6 敗戦8 セーブ0 奪三振117 与四球28 与死球3
自責点49 失点50 被安打94 被本塁打17
奪三振率10.09 与四球率2.42 被本塁打率1.47 被打率.239
BABIP.293 FIP4.02 WHIP1.17

昨季の前田について、先ず留意しておくべき点は、前述したIL入りする前と復帰後では完全に別人だったということ。4月の右腕は速球の球速も制球力も本調子ではなく、IL直前の4月26日のヤンキース戦で、3回11安打10失点を喫するなど、この月の月間成績を0勝4敗、防御率9.00としていた。

しかし、復帰後は球速、コマンドともに本来の調子を取り戻し、17試合に登板(うち先発16試合)し、6勝4敗、防御率3.36という成績を残している。また、4月の成績を含めた奪三振率10.09、与四球率2.42、WHIP1.17は堂々たる数字であり、規定に達していたと仮定すると、奪三振率はアメリカンリーグ10位、与四球率は同8位、WHIPは同10位となり、K/BB(奪三振と与四球の比率)は4.18で、これはリーグ7位に相当する。

この昨年6月以降のパフォーマンスを考えると、タイガースとの2年総額2400万ドル(約36億円)という契約も、納得の金額である。しかし、ドライなAI予想を前に慎むべきは、過度の期待だ。と言うわけで、AIはこれまで書き連ねた事実を踏まえた上で、次の予想を打ち出した。

◆2024シーズンAIの予測成績
登板31.4 先発23.9 投球回129.2 防御率4.82
勝利6.9 敗戦8.7 セーブ0 奪三振132.3 与四球37 与死球12
自責点63.6 失点69.2 被安打117.7 被本塁打17.6
奪三振率9.21 与四球率2.58 被本塁打率1.23 被打率.239
BABIP.306 FIP4.12 WHIP1.20

要約すると、2024年の前田は「全般的にパフォーマンスを落としつつ、本塁打はやや打たれにくくなる」と言うことになるが、特筆すべきは、「登板31.4、先発23.9」から分かる通り、AIが前田のシーズン途中でのブルペン行きを予想している点だ。

先発試合数に対してインセンティブの付帯していたドジャース時代の契約と違い、今回の契約には、そうしたボーナスは付帯していないため、球団側が意図的に先発登板数を減らすのではなく、AIは単純に前田が調子を落として先発ローテーションを守れないと予測しているものと思われる。

確かに防御率4.82と与死球12はキャリアワーストになるが、奪三振率、被打率、WHIPはキャリア平均をやや下回る数字に留まっており、与四球率は丁度キャリア平均、そして被本塁打率はキャリア平均よりも僅かに優れているだけに、これは中々に大胆な予想と言えるだろう。

なお、現地スポーツ専門サイトの『ジ・アスレチック』は、タイガースと前田の契約が発表された直後に掲載した記事のなかで、前田が多投するスライダーは、「トミー・ジョン手術からの復帰後、しばらくは投手にとってコマンドが難しくなる傾向」にあると伝えた。

実際に「2019年のマエダの同球種のランバリュー(得点期待値)は16だった」のに対し、「昨季はスライダーでの空振り率が下がり、ランバリューは-6まで落ちた」が、「手術からさらに1年が経過したことから、2024年はスライダーが、かつてのパフォーマンスに戻ると予想できる」ため、「2024年のマエダは(2023年後半より)さらに良くなる可能性さえある」と論じている。

J SPORTS編集部

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