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ベイスターズのトップは桑原将志で打率.296(10位)。シーズンでは前年の39試合から135試合と出場数を増やし、打率.310、14本塁打、43打点、14盗塁と復活を果たしています。
コロナ禍に入る直前の2020年のオープン戦首位打者は大山悠輔(阪神)で、打率.378、3本塁打をマーク。シーズンでも116試合出場でキャリアハイの28本塁打を記録し、打率.288、85打点とブレイクの年になりました。
ベイスターズのトップは、この年来日したオースティンで、打率.343(5位)。4本塁打は12球団トップでした。シーズンでは度重なる故障がありながら、65試合出場で打率.286、20本塁打と、抜群の長打力を発揮しています。
そして、2019年はベイスターズの楠本泰史が、打率.388でオープン戦首位打者に輝いています。2本塁打、7打点で二塁打は12球団トップの5、長打率(.612)と出塁率(.434)を足したOPSは1.046と10割超えで、外野の一角としてレギュラー奪取が期待されましたが、シーズンでは39試合出場に終わり、打率.208、1本塁打、6打点と、期待に応えることはできませんでした。
ちなみに昨年は、ルーキーの森下翔太(阪神)が、オープン戦2位の打率.314をマークしており、シーズンでは94試合出場で打率.237、10本塁打、41打点でしたが、成績以上にインパクトのある活躍でチームのリーグ優勝、日本一に貢献しています。
別の視点で言えば、2022年にシーズン56本塁打の日本人最多本塁打記録を更新し、打率.318、134打点で史上最年少の三冠王に輝いた村上宗隆(東京ヤクルト)の同年のオープン戦成績は打率.244(11位)、1本塁打、6打点でした。
こうして調べてみると、オープン戦と公式戦のつながりが、ますますわからなくなってしまった感もありますが、度会には是非とも「いい方」の結果を期待したいものです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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