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今季からデトロイトに活躍の場を移したベテラン右腕が順調な仕上がりを見せている。
タイガースの前田健太は現地12日、グレープフルーツリーグ(フロリダ開催のオープン戦)のツインズ戦に先発登板すると、古巣を相手に4回1安打無失点、7奪三振2四球と、素晴らしい投球を披露した。
現地局『CBSスポーツ』は同日付で電子版に掲載した記事の中で、「マエダはこの春一番の登板で、グレープフルーツリーグの防御率を圧巻の2.00とした」と伝えた上で、「右腕はトミー・ジョン手術から復帰した昨年は、浮き沈みがあったが、シーズンを力強く終えている」と昨季を簡単に振り返った。
そして、「コンディション万全であり続ければ、マエダはソリッドな数字を残すと推測され、先発ローテーションに対して、タイガースが喉から手が出るほど欲しているベテランの存在感をもたらすだろう」とした。
一方、地元紙『デトロイトフリープレス』は同日付で電子版に掲載した試合の振り返り記事の中で、右腕の速球の球速が、これまでの登板よりわずかながら落ちたことについて触れつつ、「A.J.ヒンチ監督は気にしていない」と伝えた。
その上で、同監督による「彼について、球速が問題となることはあり得ない。シーズンに入れば、恐らく今よりは少し(球速は)上がるだろう。ただ、変化球がしっかり収まり、手元でワンバンする、あるいは2種類のスライダーが投げられてさえいれば、それが彼の投球術だから。球速が重要でないのは、我々も把握していたので、それについては全く心配していない」とのコメントを引用。
さらに記事では、「マエダは一流の変化球を見せつけた」とした上で、「彼は空振り13回をマークしたが、うち3回はスライダー、1回は速球、8回はスプリッター、そして1回はカーブによるものだった。ツインズはマエダのスプリッターに対し、12回スイングし、8回空振りした」と、この日右腕の投じたキレのある変化球について振り返った。
ちなみに、ミネソタの地元紙『スタートリビューン』は電子版に掲載した試合の速報記事の中で、昨年までツインズでプレーした前田の投球について、「彼のスプリッターはツインズの打者にとって、ほとんどアンタッチャブルだった」と伝えている。
J SPORTS 編集部
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