【横浜好き】ベイスターズ、一軍・二軍キャンプの振り分けを発表

横浜DeNAベイスターズ

2月1日にスタートするベイスターズの春季キャンプメンバーが発表されました。沖縄県宜野湾市で行われるA班と、鹿児島県奄美市でB班に分かれて25日まで行われるキャンプは、A班が一軍、B班が二軍という扱いになっています。

A班スタートは、投手では東克樹や山崎康晃、野手は牧秀悟や佐野恵太などの主力選手に加えて、ドラフト1位の度会隆輝（ENEOS）を筆頭に、松本凌人（名城大学）、石上泰輝（東洋大学）、井上絢登（独立リーグ・徳島）と新人選手4人が参加となっています。

外野で即レギュラーの期待もかかる度会と、2位の大卒投手である松本は順当な滑り出しとなりましたが、4位の石上と6位の井上は、昨年の林琢真のように1年目から内野の争いに割り込めるか、注目したいところです。移籍組では福岡ソフトバンクを自由契約になった森唯斗と、現役ドラフトで千葉ロッテから移籍した佐々木千隼もA班スタートとなっています。

投手陣ではA・ジャクソン、A・ケイ、R・ウィックの新外国人3人もA班からですが、H・マルセリーノとY・ディアスの育成2人もA班参加となっており、昨年結果を残したJ.B.ウェンデルケンも含めて外国人枠の争いが熾烈になりそうです。

外国人選手と言えば、今季で来日5年目となるA・オースティンも、初日からA班で合流することが決まっています。オースティンは来日以来、度重なる故障で4年間、1度もフルシーズン出場の活躍がありません。2022年は38試合、昨季も22試合出場のみと、ほとんど戦力になっていない状態ですが、1年目から20本塁打、翌年も28本塁打を放ったポテンシャルを3年契約最終年の今季に発揮できるか、期待したいところです。

外野手では育成から村川凪がA班に抜擢されています。村川は昨季29盗塁でイースタンリーグの盗塁王に輝いた脚力が売りで、開幕までの支配下登録を目指してアピールが続きます。

期待の若手選手では、投手で小園健太、野手は松尾汐恩のドラ1コンビも一軍スタートとなりました。小園は高卒2年目の昨季も一軍登板はありませんでしたが、二軍で17試合登板中16試合が先発と、年間を通してローテーションを守りました。

松尾は1年目から二軍の正捕手格となり、フレッシュオールスターにも選出。イースタンで104試合に出場してチームトップタイの7本塁打、打率.277と非凡な能力を発揮しています。ともに甲子園を沸かせた高卒ドラ1コンビのバッテリーが今季一軍で見られるか、夢が膨らみます。

B班、いわゆる二軍スタートとなった選手では、投手で石田健大、濱口遥大、入江大生、三嶋一輝、捕手の戸柱恭孝と伊藤光、内野手は宮崎敏郎、大和、外野手も大田泰示、楠本泰史、神里和毅と、一軍クラスと言える多くの選手の名前があります。

宮崎や三嶋などのベテラン勢は調整の意味もあるかと思われますが、残念だったのが2019年ドラ1の森敬斗のB班スタートです。昨季は8番・ショートで開幕スタメンに名を連ねましたが、自身3年ぶりとなる二軍スタートについて、三浦大輔監督は昨年8月の右有鈎骨摘出術の影響だけでなく、それ以外の部分の理由もあることを示唆しています。

オフのトレーニングで、かなり体型的に立派になったという報道もありましたが、将来の主軸候補と期待されたホープにとって、今季は勝負の1年となりそうです。

沖縄と鹿児島、スタートで明暗が分かれていますが、当然のごとく、キャンプ中には何度も入れ替えがあります。一軍スタートを死守する者、二軍から這い上がる者。まもなく始まる『球春』に向けて、今年も楽しみは尽きないところです。

文：大久保泰伸