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広島東洋カープ
2024年、最初のニュースはオリックスにFA移籍した西川龍馬の補償選手の発表でした。流出したのが外野手の西川ということで、野手の獲得を予想する声もありましたが、選ばれたのは今季、高卒2年目となる右腕の日高暖己でした。
宮崎県の富島高出身の日高は、同県出身で投球フォームを参考にして急成長したという点などから「山本由伸2世」と呼ばれる投手です。昨季はウエスタン・リーグで12試合に登板して1勝1敗、防御率3.15の成績を残していますが、これからカープでどんなキャリアを積んでいくのか楽しみです。
カープはこれまで、赤松真人や一岡竜司など、FA補償選手で成功しているチームと言われていますが、実際のところ、彼らの移籍前と移籍後の成績はどう変わったのか、調べてみました。
カープがこれまで人的補償で獲得した選手は3人。前述の赤松、一岡と長野久義です。2007年に現在の新井貴浩監督が、阪神にFA移籍した際の補償選手が赤松(現一軍外野守備・走塁コーチ)です。
立命館大学から2004年ドラフト6巡目で阪神に入団した赤松は、1年目からいきなりウエスタンリーグの首位打者、盗塁王、最多得点、最高出塁率の4冠を達成。その後も2年目は同打率1位(首位打者は特例により狩野恵輔)、最高出塁率、2007年も同盗塁王に輝き、当時は一軍で盗塁王の常連だった赤星憲広の後継者と期待された選手でした。
しかし、一軍ではなかなかチャンスをものにできず、1年目はわずか2試合、2年目も6試合の出場のみ。2007年は28試合出場で8盗塁を記録しましたが、打率.154、0本塁打、1打点と、阪神の3年間で放った安打はわずか8本のみでした。
そんな赤松がカープに移籍すると、当時のM・ブラウン監督に重用されて移籍1年目の2008年は125試合に出場。旧広島市民球場最後のシーズンで、交流戦ではダルビッシュ有(当時北海道日本ハム)から本塁打を放つなど、125試合に出場して打率.257、7本塁打、24打点、12盗塁をマーク。
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