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野球 コラム 2024年1月3日

日本一の投手から、世界一の投手へ。山本由伸の新たな挑戦

野球好きコラム by 山田 結軌
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ドジャースの入団会見に臨む山本由伸

「今日からは本当の意味で憧れるのをやめなければいけません。自分自身が憧れてもらえるような選手になれるよう頑張ります」

やや曇り空のロサンゼルス。山本由伸投手(25)の新入団会見は、ドジャースタジアムのセンターバックスクリーン裏のセンターフィールド・プラザという広場で行われた。WBCの決勝戦前に大谷翔平投手(29)がクラブハウスでスピーチした名言を引用して、決意を表明した。

メジャーの投手史上最長となる12年契約。そして総額は、ヤンキースのゲリット・コール投手(33)の3億2400万ドル(※契約期間は9年)を上回り、メジャー投手史上最高額の3億2500万ドル(約465億円)だ。ただし、コールは、2024年シーズン終了後にオプトアウト(契約破棄条項)が付帯している。ヤンキースが10年目(年俸3600万ドル)を追加すれば、オプトアウトを“回避”できる条項もあるとされ、その場合、コールの総額は3億6000万ドル(10年)となり、山本を上回る。

当初は2億ドル(約282億円)程度といわれた争奪戦。代理人を務めた大手代理人事務所ワッサーマンのジョエル・ウルフ氏(53)は、入団会見後に「契約金がここまで大きくなり驚いたか?」と聞かれ「イエス。みんな驚いた」と返答した。

「誰(どの球団)も一歩も引かなかった」

通常は、交渉過程のどこかで脱落する、あきらめる球団が出てくるが、山本の場合にはそれが少なかったという。まさにマネーゲームとなり、どんどんと山本の価値が上昇した。歴史的な巨額契約の背景には、25歳の若さとエース級の先発投手に対して高い需要がある。

「僕が19歳の時(2017年)にもここ(ドジャースタジアム)でプレーオフを観戦した。そこで前田健太さん(現タイガース)が投球したのを実際に見ましたし、その時からメジャーへの思いは強くなったと思います」

2019年にはオークランドでア・リーグのワイルドカード(アスレチックス対レイズ)を観戦。「本当にプレーオフを見たいということで来たんですが、オークランドに行って試合も見ましたし、とにかくプレーオフを見たくてきました」。モチベーションを高め、自身の成長につなげた。

「高校生の時も、今も変わらずとにかく必死に毎日をやっている」

日本一の投手から、世界一の投手へ。山本由伸は、新たな挑戦に向かう。

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

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@YamadaSANSPO

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