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野球 コラム 2023年11月17日

【横浜好き】FA残留4名、行使1名、 ポスティング1名。ベイスターズのFA、登録変更の現状

野球好きコラム by 大久保泰伸
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MLBに挑戦する今永昇太

FA(フリーエージェント)申請期間が終了し、各球団の選手の動向が活発になってきました。今回はFAや登録変更など、ここまでのオフの人事について書きたいと思います。

ベイスターズの今オフ国内FA権保有選手は6名で、柴田竜拓、戸柱恭孝、西浦直亨、三嶋一輝が権利を行使せず残留が決まっています。4人の中でもっとも注目されたのが戸柱で、3年以上の長期契約と言われています。

戸柱は14日に自身のインスタグラムを更新し、残留を表明。717文字の長文でチームやファンなどへの想いを語り、「来年こそはリーグ優勝、日本一、目標達成できるように貢献していきます」と決意表明しました。

FA権を行使したのは石田健大で、球団を通して「他球団の評価も聞いて、後悔のない選択をしたい」とコメントしています。石田は2017年、18年、そして今季と、3度の開幕投手を務めたサウスポーで、『左腕王国』とまで呼ばれるようになったチームの先駆け的存在です。

先発、リリーフでいずれも実績があり、通算37勝43敗37ホールド、防御率3.47の数字を残している石田は、人的補償のいらないCランクの選手ということもあり、複数球団が興味を示していると言われていますが、宣言残留も含めて、今後の動向が注目されています。

2人について三浦大輔監督は、戸柱に対しては「横浜で優勝したい気持ちが伝わってきた。また一緒に頑張ろうと話した」と残留を歓迎し、石田については「選手の権利ですから。いろいろ悩むと思うけど最終的には自分で決めろ、と話した」とコメントしながらも、残留を熱望しました。

海外FA権の年数には達していませんが、ポスティングシステムでMLB挑戦を表明したのが今永昇太です。2017年のアジアチャンピオンシップから、2019年のプレミア12、そして今年のワールド・ベースボール・クラシックで日の丸を背負い、かねてよりメジャー志向が強かった今永は、会見で「自分を変えたい。今しかない」と胸中を明かしました。

今季は自身初のタイトルとなる最多奪三振に輝き、2ケタ勝利3回、今季はMLBの10球団が視察に訪れたという通算63勝の先発左腕は、アメリカでも争奪戦になると予想されています。

FA選手とは対照的とも言える立場の選手では、小深田大地と粟飯原龍之介の2人の若手選手が、来季から育成契約となり、逆に今季プロ5年目のシーズンを終えた勝又温史が支配下復帰を果たしています。

小深田は履正社高校から2020年ドラフト4位で入団した内野手で、二軍では仁志敏久前監督のもと、将来の4番・三塁手として英才教育を受けた選手です。今季はイースタンリーグで87試合に出場し、打率.205、4本塁打、28打点をマークしましたが、プロ入り後3年間、一度も一軍出場がなく、育成契約への変更が決まりました。

粟飯原も東京学館高校から2021年ドラフト3位入団した高卒内野手ですが、今季は二軍で78試合の出場で打率.195、4本塁打、17打点の成績。小深田と同様に一軍出場がないまま、育成契約への変更が決まっています。

期待の若手が3年以内での支配下契約は何か理由があるかと思われますが、チームでは、昨オフに櫻井周斗と松本隆之介が支配下契約となった後、今年4月には再び支配下登録されており、早期の支配下登録もあるかもしれません。

育成契約になった選手がいる一方で、5年目の嬉しい支配下復帰を果たしたのが勝又です。勝又は2019年ドラフト4位で投手として入団しましたが、制球難などもあり2021年オフに育成契約となり、外野手に転向。今季はイースタンリーグで105試合に出場し、打率.275、6本塁打、30打点をマークして支配下登録を勝ち取りました。

3選手の背番号は小深田が「44」から「144」、粟飯原が「33」から「133」、勝又は「028」から「28」に変更となりますが、3選手とも3桁の背番号を付けることがないように、それぞれの戦いが続いていきます。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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