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野球 コラム 2023年10月22日

フィリーズが王手。しかし、史上最多・最長の記録は途絶える。ナ・リーグ チャンピオンシップシリーズ第5戦

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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ダイヤモンドバックスvs.フィリーズ

2勝2敗として迎えたナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ(NLCS)は、ザック・ウィーラーが快投し、主砲のカイル・シュワーバーとブライス・ハーパーに特大弾の出たフィリーズが、6-1で第5戦を勝利し、3勝2敗とワールドシリーズ進出に王手をかけて本拠地シチズンズバンクパークでの第6戦を迎えることとなった。

◆試合結果
フィリーズ|2 0 0 0 0 2 0 2 0|6
Dバックス|0 0 0 0 0 0 1 0 0|1

投打が噛み合う良い流れで敵地での連敗を止めたフィリーズは、ブルペン、特に終盤を任される救援投手に一抹の不安は残しているものの、第6戦は「MLBで最も騒がしい」と言われるホームアドバンテージに加え、このポストシーズンにおいて、エースのウィーラーに勝るとも劣らないパフォーマンスを見せ続けているアーロン・ノラが先発するため、打線の勢いを鑑みると、かなり優位に立ったと言える。

一方、エースのザック・ギャレンでまたしても黒星を喫し、後がなくなったダイアモンドバックスは、「勝者総取り」の第7戦へ勝負を持ち込む上で、次戦はシリーズ第2戦で6回途中4失点とそれなりに好投したメリル・ケリー、さらにはアリゾナで当たりの出ていたアレックス・トーマス、ガブリエル・モレノ、そしてヘラルド・ペルドモといった若手選手の活躍が不可欠となった。

ところで、この第5戦では、フィリーズ打線がMLBポストシーズン史上最多(最長?)の16連続ソロホームランという興味深い記録を更新したのが面白かった。何しろ16本連続してソロ弾である。1安打1点のペースで得点が入るから効率が良いのか、あるいは16本塁打で16点だから効率が悪いのかよく分からないのが、この記録の奥ゆかしいところである。

もしかしたら、ただでさえ強力な打線が、アドレナリンでパンプアップしているから、長打がほぼほぼ本塁打になる、ということが起こっているだけなのかもしれないが、これもフライボール革命の産物なのであろう。

ちなみに振り返ってみると、フィリーズはブレーブスと対戦したディビジョンシリーズ第3戦の3回にハーパーが3ラン弾を放って以降、ハーパー、トレイ・ターナー、ニック・カステヤノス、ブランドン・マーシュ、カステヤノス、ターナー、カステヤノス、シュワーバー、ハーパー、カステヤノス、ターナー、シュワーバー、シュワーバー、シュワーバー、シュワーバー、ハーパーの順でソロホーマーを打ち続けた。

そして、この試合の8回にJ.T・リアルムトが2ラン本塁打を放ったことで、一風変わったこのMLB記録に終止符が打たれたのである。

それがどのような類のものであれ、メジャースポーツにおいて『史上最多』、あるいは『史上最長』と冠される記録にリアルタイムで接することができるのは、歴史の生き証人になったようで、なんとなくうれしいものである。

また、その連続記録が途切れてしまうのは、ニュートラルな観戦者という当事者意識の希薄な人間にとっても、なにやら寂しいものだが、今回の記録は生産力という意味合いではソロ弾より歓迎されるべき2ランホームランが、その更新を『止めてしまった』のが面白いところである。

それにしても、文字に起こしてみると、連続ソロ弾の12本目から15本目にかけての「シュワーバー、シュワーバー、シュワーバー、シュワーバー」は、語感的に凄まじいまでの破壊力である。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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