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野球 コラム 2023年10月12日

【横浜好き】クライマックスシリーズ、今季の広島戦のデータを振り返る

野球好きコラム by 大久保泰伸
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第1戦に先発の東克樹

レギュラーシーズン3位からの下剋上を目指す「横浜頂戦」。まずは、わずか1敗の差で及ばなかった2位・広島との対戦となります。三浦大輔監督は初戦が東克樹、第2戦は今永昇太の先発を公表しました。

今季の対戦成績は10勝14敗1分ですが、クライマックスシリーズ(CS)・ファーストステージの舞台であるマツダスタジアムでは5勝7敗1分と、さほど悪い戦績ではありません。特に9月の最後の2試合は、いずれも東の好投で連勝しています。さらに過去にも2017年には2位からの勝ち上がりで同球場でのファイナルステージに勝利して日本シリーズ進出を果たしており、むしろいいイメージがあると言えそうです。

選手別の成績を見ると、投手で第1戦に先発予定の東は、今季の広島戦は6試合に先発して4勝負けなし。対戦防御率もリーグで2番目にいい、1.84をマークしています。対打者成績で、注意すべき存在が菊池涼介で対戦打率.462と打たれています。

秋山翔吾や小園海斗、野間峻祥、坂倉将吾などの左打者は軒並み同1割台に抑えており、右打者でもマクブルーム、デビッドソンの両外国人も1割台と封じていますが、堂林翔太(.313)や上本崇司(.333)、末包昇大(.300)の右打者、左では西川龍馬(.333)が要警戒と言えそうです。

第2戦に先発予定の今永は5試合に先発して1勝1敗、防御率2.61。マツダスタジアムでも3試合で防御率2.00と安定した投球を見せています。対打者成績を見ると、東とは対照的に小園(.500)、坂倉(.400)と左打者に打たれており、堂林(.500)、菊池涼介(.385)にも注意が必要です。

リリーフ陣では、今季10試合で1勝0敗3セーブ、対戦防御率1.00の森原康平がCSに間に合いそうもないのが痛いところですが、代役候補のウェンデルケンは11試合で8ホールド、防御率0.00と、完璧に抑えています。

第3戦までもつれた場合はバウアーの先発も予想されていますが、今季の広島戦は4試合で1勝2敗とあまり相性が良くなく、初戦から連勝でファイナル進出を決めたいところです。

野手は、牧秀悟が対戦打率.238、宮崎敏郎も(以下同).269。CS出場は絶望的となっていますが佐野恵太も.237と、主軸があまりいい数字を残していません。レギュラークラスの選手では桑原将志の.291が最高で、関根大気も.207、ソトに至っては.173と、苦手意識の方が強いようです。

準レギュラークラスでは大田泰示が.321と好相性で、特にマツダスタジアムは.471と、出身地の広島で好成績を残しています。さらに捕手の山本祐大も.300をマークしており、大事なCS初戦は今季、東が登板する全ての試合でマスクを被った恋女房のバットに期待ができそうです。

対投手別成績で見ても、初戦の先発が予想される床田寛樹に対して大田が.500、山本が.429と頼れる存在になっています。対床田の打率.304をマークしている佐野の欠場は痛いところですが、2本塁打を放っているソトなどの一発長打に期待したいところです。

第2戦の先発が予想される森下に対しても佐野がチームトップの.500を記録していました。ただ、森下に対しては主軸の牧が.333、さらに大和の.750を筆頭に、楠本泰史と京田陽太が.400と、伏兵が少ない試合数ながらも高打率を残しており、攻略の余地はありそうです。

第3戦がある場合は九里亜蓮の先発が有力ですが、今季の対戦成績は4試合で2勝1敗と勝ち越しており、長らく苦手としていた大瀬良大地にも今季は黒星を付けており、最終戦まで持込めば、突破の可能性も高くなりそうです。

さらにリリーフ陣では島内颯太郎(2.45)、栗林良吏(3.60)、矢崎拓也(2.19)、ターリー(3.86)と、手も足も出ない、といった投手は見当たらず、接戦に持ち込みたいところです。

9月のマツダスタジアムでの4試合を見ても、1点を争う展開になる可能性は高そうです。短期決戦ではいかに早く流れをつかむかが重要となりますが、ミスを最小限に抑え、当たり前のことをきっちりやることが必要となるでしょう。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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