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野球 コラム 2023年10月7日

わずか2年でチーム再建を果たしたオリオールズとレンジャーズの対戦。ア・リーグ ディビジョンシリーズ

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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オリオールズvs.レンジャーズ

110敗と102敗。これは現地10月7日(日本時間8日)にボルティモアで開幕するアメリカンリーグのディビジョンシリーズで対戦する2チームの、わずか2シーズン前の黒星の数である。

そう、これから始まるベスト・オブ・ファイブの戦いは、ともに勝率3割台のドン底からわずか2シーズンでディビジョンシリーズに進出するという、超特急のチーム再建に成功した球団同士の対決なのである。

今季リーグトップの101勝を挙げたオリオールズは、所属4球団が勝ち越し、うち3チームがポストシーズン進出を果たすなど、史上稀に見る激戦区となった東地区を制覇しており、高い次元で投打・攻守のバランスが取れた王者には、ア・リーグ第1シードの獲得がフロックであったことを感じさせる要素はどこにもない。

その若手選手の躍動する進境著しいチームにあって、最も注目を集めるのが、2年目ながらすでにスーパースターの地位を確立した捕手のアドリー・ラッチマンだ。捕手としてのスキルと打撃力はMLB最高クラスであり、素晴らしい人格者でもある彼は、若手ながら抜群のリーダーシップを発揮し、チームをポストシーズンへと牽引した。

事実、オリオールズは彼がMLBでデビューし、主力に定着した昨年に勝率を5割以上に戻しており、この2シーズン実績が、ラッチマンを押しも押されもせぬ中心選手足らしめているのである。

そんな若きスター捕手のラッチマンが、今季一気に台頭したカイル・ブラディッシュや、グレイソン・ロドリゲスといった若手先発投手に加え、今季キャリア初の2桁白星を挙げたディーン・クレマーらとバッテリーを組み、ア・リーグ最強打線を誇るレンジャーズにどのようなゲーム運びを見せるかは、かなり興味深いところだ。

そのレンジャーズの「ア・リーグ最強打線」という表現に誇張はなく、マーカス・セミエン、コリー・シーガー、アドリス・ガルシアらを擁するテキサス打線は得点、打率、出塁率、長打率、本塁打の各カテゴリーでリーグ首位の数字をマークしており(本塁打は1位タイ)、敵地で戦ったレイズとのワイルドカードシリーズでも、その破壊力を遺憾なく発揮している(4-0、7-1で2連勝)。

この再建軍団対決で注目したい数字は、接戦のスタッツである。今季、接戦に無類の強さを見せているオリオールズは、レギュラーシーズンにおける1点差の試合の成績をリーグ断トツトップの30勝16敗としているのに対し、レンジャーズは1点差の試合で14勝22敗と大きく負け越している。

延長戦の成績に関しても、オリオールズは11勝6敗と勝負強さを見せているが、レンジャーズは2勝8敗と脆さを露呈している。大雑把にまとめてしまうと、僅差の勝負であればオリオールズのペースとなり、レンジャーズが勝つには、レイズとのシリーズ同様、ガンガン打って点数を積み上げる必要があるということになる。

ただし、オリオールズは守護神のフェリックス・バウティスタがトミー・ジョン手術を受けるため今季終了となっており、試合を締め括る方程式に課題を残したままポストシーズンを迎えているため、この辺の事情が勝負にどこまで影響を与えるかは未知数となっている。

そういう意味では、日本時間で7日度午後11時に発表されるロースターの当落線上にいる藤浪晋太郎を巡る動向にも注目したい。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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