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ドジャースvs.ダイヤモンドバックス
今季MLBのワイルドカードシリーズは、4カード全てが2試合のスイープで決まる予想外の結果となり、勝ち抜いた4チームは、モメンタムや投手陣の疲労度などを鑑みると、比較的良い状態で、デイビジョンシリーズにて対戦する上位シードのチームに挑めることとなった。
現地10月7日(日本時間8日)に、ロサンゼルスのドジャースタジアムで幕を開けるドジャースとダイヤモンドバックスによるナショナル・リーグ ディビジョンシリーズが興味深いのは、昨年ドジャースが敗退したディビジョンシリーズと構図がかなり似通っているところである。
相手こそ違うものの、昨季ナ・リーグ最高勝率を誇ったドジャースは、敵地でのワイルドカードシリーズを勝ち上がった、同じ西地区(で大きくゲーム差を離した2位)のパドレスと対戦し、まさかの敗北を喫したのである。
そして、今年はと言うと、レギュラーシーズンは首位ドジャースと16ゲーム差ながら西地区2位でポストシーズン行きを果たし、敵地でのワイルドカードシリーズを制したダイヤモンドバックスの挑戦を受けることとなった。
とは言え、今年で11シーズン連続でのディビジョンシリーズ進出を果たした西地区の絶対王者が、12ヶ月前と同じ轍を踏むとは考え難いが、歴史は繰り返すという言葉もまた、よく耳にはする(ちなみに、過去10年のドジャースのディビジョンシリーズにおけるシリーズの成績は6勝4敗)。
ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、マックス・マンシー、J.D.マルティネスらが名を連ねる超強力打線のドジャース相手に、ダイヤモンドバックスが見出せる勝機があるとすれば、それは先発ローテーションの日程的な利をどこまで活かせるかに尽きるだろう。
ダイヤモンドバックスは図らずもミルウォーキーでスイープを達成したことにより、第3戦で先発予定だったメリル・ケリーをロサンゼルスでの第1戦でぶつけることができるようになった。
また、場所を変えずに中1日を挟んで第2戦が行わることから、ワイルドカードシリーズ第2戦で先発登板したエースのザック・ギャレンをその第2戦に投入することができ、仮に第4戦以降が行われる場合、トロイ・ロブロ監督は、再びこの2人にチームの命運を託すことができるのである。
また、ミルウォーキーでは2試合計9回1/3を投げて無失点と、ソリッドな投球を見せたブルペンの好調も、ダイヤモンドバックスにとっては大きなプラス材料である。
ただし、第1戦で先発するケリーはドジャースを大の苦手としており(キャリア通算16試合に先発登板し、0勝11敗、防御率5.49)、ドジャースタジアムも今季は2試合に先発して防御率7点台と鬼門にしているため、ケリーが天敵に対しどこまで試合を作ることができるかは、アップセットに向けてのキーポイントとなるだろう。
J SPORTS 編集部
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