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野球 コラム 2023年10月3日

投打とも優位のフィリーズがマーリンズ、準備万端のブルワーズがダイヤモンドバックスと対戦。ナ・リーグ ワイルドカードシリーズ展望

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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MLBポストシーズンは4日早朝に開幕

レギュラーシーズンからポストシーズンへ。プレーオフが長丁場のMLBはいとまがほとんどないため、選手やスタッフはもちろんのこと、ファンにとっても短期決戦へマインドセットを切り替えるための時間が限られているわけだが、観る側としてみれば、そのスピード感がうれしかったりもする。

さて、ワイルドカード争いが大激戦となったナショナル・リーグは、悲喜交々の末、ブルワーズとダイヤモンドバックスがミルウォーキーにて、フィリーズとマーリンズがフィラデルフィアで、ワイルドカードシリーズを戦うこととなった。地の利や戦力差などを考えると、何れのシリーズもホームチームに分があると見られる。

◆ナ・リーグ 優勝チーム
東地区:ブレーブス(104勝58敗)
中地区:ブルワーズ(92勝70敗)
西地区:ドジャース(100勝62敗)

ナ・リーグ ワイルドカード順位表
1位 フィリーズ(90勝72敗)
2位 マーリンズ(84勝77敗)
3位 Dバックス(84勝78敗)

とりわけ、フィリーズvs.マーリンズのカードは、投打で相手を上回っているフィリーズが、レギュラーシーズンにおけるホームでの勝率をリーグ2位タイとしていることから、ホームチーム優位の色合いが濃い。マーリンズは、どれだけ投手陣の差を埋める試合運びをして接戦に持ち込めるかが、アップセットへカギを握ることになるだろう。

フィリーズは昨季のワールドシリーズ進出を牽引した先発ローテーションの柱であるザック・ウィラーとアーロン・ノラが健在であり(しかもこの2人は、このシリーズの第1、2戦で先発登板する)、ホセ・アルバラード、クレイグ・キンブレル、ジェフ・ホフマンらを擁するブルペンも、リーグ3位の防御率3.60を誇るソリッドな陣容となっている。

従って、カイル・シュワーバー、ブライス・ハーパー、JT・リアルムト、さらには夏場以降、完全復調を遂げたトレイ・ターナーらが、その爆発力を遺憾なく発揮すれば、一気にワンサイドの流れでシリーズの勝敗が決することも十分に考えられる。事実、この2チームの直接対決では、フィリーズが得失点で64-55とマーリンズを上回っている。

しかし、直接対決の勝敗となると、実はマーリンズに分があり、今季はフィリーズに対し、7勝6敗と勝ち越している。特に注目は接戦での勝利であり、マーリンズはその7勝のうちの5試合を2点差以内で勝利している(うち4試合は1点差)。フィリーズ戦に限らず、今季のマーリンズは接戦を勝ち切る勝負強さを持っており、1点差の試合は33勝13敗と頗る強く、その勝率はMLBトップである。

このシリーズの初戦と第2戦で先発登板するヘスス・ルザードとブラクストン・ギャレットが、重量打線相手にしっかり試合を作り、勝負を接戦に持ち込むことができれば、あるいは第3戦を強いた上でのアップセットも見えてくるかもしれない。

一方、ブルワーズvs.ダイヤモンドバックスのシリーズは、ダイヤモンドバックスが開催地と日程的な不利をどう克服するからがみどころとなる。

と言うのも、より早い段階で地区優勝を決めたブルワーズは、このワイルドカードシリーズに照準を合わせて投手陣を調整することができたが、ダイヤモンドバックスはギリギリまでワイルドカードを争ったことで、投手陣の算段が比較的難しい状況で、この敵地でのシリーズを迎えるのである。

その結果、ブルワーズは絶対的エースのコービン・バーンズが、万全を期して第1戦で先発登板するのに対し、ダイヤモンドバックスはザック・ギャレンとメリル・ケーリーの2枚看板が、ともに第2戦以降でないと投げられない中でのシリーズ初戦となった。

両チームの攻撃力は拮抗しているが、先発ローテーションの日程的な事情に加え、ブルペンの戦力もブルワーズが圧倒的に上回っているため、ブルワーズが順当に第1戦で勝利を収めれば、下馬評通りの勝ち上がりとなるだろう。

しかし、仮にブルワーズがエースを投入するその第1戦を落とすことがあれば、第2戦で先発するとみられるギャレンのパフォーマンス如何では、敵地で戦うダイヤモンドバックスが予想外のスイープで勝ち抜けを決めると言う筋書きも、あながち非現実的とは言えなくなってくる。

このシリーズは、その辺を頭の片隅に入れながら第1戦を観ると、より面白味が増すことになりそうだ。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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