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プロ野球2023公式戦
【ハイライト動画】広島 vs.阪神(9月15日) |小園海斗、2本のタイムリー
さらに先週はスタメン起用が1試合のみだが、代打で存在感を見せたのが末包昇大。16日に代打で安打を放つと、17、18日の中日戦では2試合連続代打でタイムリーを放ち、打数は少ないが週間打率も4割を超えている。
その他にも、菊池に代わる二塁手として5試合でスタメン起用され、今季チームの天敵となっている大竹耕太郎と柳裕也から、いずれも安打を放った羽月隆太郎など、主力の離脱は若手選手にとって、定位置奪取への絶好のアピールの機会となっている。
◆『代打の神様』松山が存在感
今季は代打成功率が4割を超え、ここまでの27打点中、21打点を代打でマークしている松山竜平。まさに『代打の神様』と呼ぶに相応しい38歳のベテランが、CS圏内争いの中でますます存在感をアップさせている。先週は6試合全て代打での出場で、15日に決勝点となるタイムリーを放つと、続く16日も1死満塁の場面で2点タイムリー二塁打。
18日も2死満塁で一塁への強烈なゴロが相手失策を誘い、走者2人を返して1イニング6得点の猛攻の一角を担った。スタメン起用時は4番などクリーンアップを任されることが多い松山だが、スタメン時の打率.178に対して、代打では出塁率、得点圏打率ともに4割を超えており、まさに『切り札』的存在となっている。
◆CS突破に向け、『勝利の方程式』再確立へ
先週の先発投手で勝ち星を挙げたのは17日の九里亜蓮のみで、14日は大道温貴、15日は島内颯太郎が勝利投手となった。島内は4試合に登板して1勝3ホールド、週間防御率0.00をマーク。さらに栗林良吏も先週は3セーブをマークし、17日まで自身17試合連続無失点と守護神として復活。
18日は勝利目前の2死無走者から痛恨の同点弾を浴びたが、大道や矢崎拓也も含めた『勝利の方程式』が確立されれば、短期決戦のCSを勝ち抜くための大きな強みとなるはずだ。
***** 週間MVPは、投手が18日に球団新記録となる38ホールドを記録し、勝ち試合の8回を投げるセットアッパーとして不動の地位を築きつつある島内、野手は故障離脱が残念ですが、来季以降に向けて大きな夢を見させてくれた田村を抜擢したいと思います。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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