大谷翔平、第44号本塁打を放つも靭帯損傷で今季の登板は終了

大谷翔平（エンジェルス）

歴史的なシーズンを送っている大谷翔平だが、今季、投手として彼の姿を見るのは現地8月23日（日本時間24日）に行われたレッズとのダブルヘッダー第1試合が最後となった。

『MLB.com』は現地23日、ダブルヘッダー第2試合終了後に第1試合で「腕の疲労」により早期降板していた大谷に関する速報記事を掲載、

その冒頭で「エンジェルスが水曜夜に発表したところによると、二刀流スーパースターのショウヘイ・オオタニは診断画像により右内側側副靱帯の損傷が明らかとなり、今季はもう投げないことが決まった。ペリー・ミナシアンGMは、手術が必要かどうかは現時点では不明であると述べている」とショッキングなニュースを伝えた。

なお、大谷は「2番・投手兼指名打者」で先発していたダブルヘッダー第1試合では、初回を三者凡退であっさりと終わらせると、その裏の第1打席で打球初速115.7マイル（186.2キロ）、推定飛距離442フィート（134.7メートル）という特大の今季44号ホームランを放ち、再びホームランキング争いでMLB単独トップに立ったが、2回途中に腕の疲労を訴えて途中降板すると、打者としても第2打席から代打を送られ、途中交代した。

◆試合結果
レ　ッ　ズ｜0 0 0 1 3 0 4 0 1｜9
エンゼルス｜2 0 1 0 0 0 1 0 0｜4

『MLB.com』は試合後に掲載した、この第1試合のレポート記事のなかで、「オオタニの球速は目に見えて落ちており、速球の平均は93.1マイル（149.8キロ）と、シーズンの平均の96.9マイル（155.9キロ）より4マイルほど遅くなっていた。彼のスイーパー、スプリッター、カーブ、そしてカッターも球速が落ちていた」と、具体的な数字でマウンド上での異変を伝えている。

大谷はダブルヘッダー第2試合では「2番・指名打者」でスタメン出場し、第3打席に二塁打を放ってファンを安堵させたが、その後に控えていたのは残念な知らせだった。

現地では『オレンジ・カウンティ・レジスター』や『ロサンゼルス・タイムズ』といった現地紙を始め、『CBSスポーツ』『FOXスポーツ』『スポーツ・イラストレイテッド』といったメディアが電子版で一斉にこの大谷が靭帯損傷による今季残りは登板しないことになったニュースを速報している。

その中で『CBSスポーツ』は、「彼は（靭帯に）裂け目があり、今季はもう投げない。我々はセカンドオピニオンを聞き、全てはそこからだが、基本的には日々様子を見ることになる。彼はこの状態でも2018年に（打者として）プレーしているが、それを踏まえつつ、日々様子を見ながら、どうするか決めることになる。これからバウンスバックできる者がいるとすれば、それは彼だ」とのミナシアンGMのコメントを伝えている。

今はただただ、症状が深刻なものでないことを願うばかりだ。

◆大谷翔平 投手成績
・23試合登板（先発）、132投球回、10勝5敗、防御率3.14、167奪三振