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ダルビッシュ有(パドレス)
エースのバウンスバックは、最終期限が迫りつつあるトレード市場におけるチームの立ち位置を保留にしたようだ。
パドレスのダルビッシュ有は現地7月29日(日本時間30日)、本拠地ペトコパークでのレンジャーズ戦に先発登板すると、古巣相手に6回3安打無失点、9奪三振2四球と快投し、大量7失点を喫した前回からのバウンスバックを遂げる形で今季8勝目を挙げた。
試合はパドレスが4-0で勝利し、目下アメリカンリーグ西地区首位につける難敵相手のシリーズ勝ち越しを決めるとともに、シリーズスイープに王手をかけて左のエース、ブレイク・スネルの先発するシリーズ第3戦を迎えることとなった。
◆試合結果
レンジャーズ|0 0 0 0 0 0 0 0 0|0
パドレス |0 4 0 0 0 0 0 0 X|4
地元紙『サンディエゴ・ユニオン・トリビューン』は試合後、電子版に「ユウ・ダルビッシュが盛り返し、パドレスはレンジャーズに2連勝」と題した記事を掲載。この日の右腕の投球について、記事の冒頭部分で、「ユウ・ダルビッシュは不安定な立ち上がりを振り払い、支配的な6イニングを投げた」と要約した。
そして、ボブ・メルビン監督の「あれはユウの特徴の1つで、彼は大体において(状況に適応して)問題を解決するので、立ち上がりは最高の出来でなくとも良いんだ。前回はそうならなかったが、そっちの方が稀なんだ」とコメントを伝えた。
続けて、「でも、前回の厳しい登板を経て、初回にいくつか投球すると、彼は突然持ち直し、今年これまで見てきたような素晴らしい投球を見せたんだ。恐らく、これまでより速球の割合が増えていたと思うが、それは打者を読んでのことであり、彼にはそれができるんだ」と結んだ。
一方、『MLB.com』でパドレスを担当するAJ・カッサベル記者は、試合後に投稿したパドレスの勝利に関する記事の冒頭で、ダルビッシュの好投がもたらした勝利により、「トレードデッドラインへ向け、パドレスがどのような青写真を描いていたにせよ、このところの成績は、彼らがじっくり見極めるようになったことを明白にした」と前置き。
その上で、目下51勝54敗でプレーオフ出場圏内とは5.5ゲーム差ながら、ここ4試合で3勝と上昇気流に乗るチームにさらなる勢いをもたらした右腕の好投について、「初回と2回のピンチを切り抜けると、彼はそこから相手を完全に封じ込め、最後の4イニングでは走者を1人しか出さなかった」と伝えている。
J SPORTS 編集部
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