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野球 コラム 2023年7月26日

【横浜好き】後半戦は連敗スタート。昨年月間勝率.750を記録した8月に向け再浮上に期待。『週刊ベイスターズいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

オールスターブレイク後も流れは変わらず巨人に連敗。今季勝率6割を超えるハマスタでの5連敗は、深刻な状況と言わざるを得ません。7月のチーム打率.204(7月24日現在)という数字が最大の要因と言えそうですが、長いシーズン、こんな時期もあるでしょう。

現状ではほとんどの選手の調子が下降気味、ということは、調子が上がってくる時もみんなで揃って打ち始めるはず。そんな期待を抱きつつ、昨季、月間勝率.750を記録した8月に向けて、再浮上に期待しましょう。

◆先週の試合結果
・22日(土)横浜DeNA 2-4 巨人 ●伊勢
・23日(日)横浜DeNA 0-4 巨人 ●平良

*次代のスター候補が揃うフレッシュオールスターには小園健太、深沢鳳介、松尾汐恩の3選手が出場。小園と松尾はイースタン・リーグ選抜(全イ)の先発バッテリーを任された。小園は初回に1死から四球を与えた後、野口智哉(オリックス)、森下翔太(阪神)と一軍でも活躍する選手に連打を浴びて2失点。

3番・捕手でスタメンの松尾は2打数1安打で、初回にウエスタン・リーグ先発の門別啓人(阪神)から安打を放った。全イの6番手として登板した深沢は1イニングを三者凡退で無失点。森下を空振り、生海(ソフトバンク)は見逃しで2奪三振の快投だった。

ファン投票がほぼ阪神勢の独占状態だったマイナビオールスターには、選手間投票で牧秀悟、宮崎敏郎、佐野恵太、監督選抜で東克樹、今永昇太、山崎康晃、プラスワン投票でバウアー、補充選手として関根大気と、大量8選手が出場。

試合前に行われたホームランダービーでは、牧が杉本裕太郎(オリックス)、宮崎が万波中正(日本ハム)を破って準決勝に進出したが、牧は昨季までの同僚である細川成也(中日)、宮崎は岡本和真(巨人)に敗れて決勝進出を逃した。

試合では第1、2戦とも無安打の選手がほとんどだった中、第1戦は宮崎が田中正義(日本ハム)から本塁打を放って敢闘賞を受賞。第2戦は牧が津森宥紀(ソフトバンク)からタイムリーを放ち、今年のオールスターのセ・リーグの得点は、この2点のみだった。投手陣は、第1戦で東と山崎、第2戦では今永が1回無失点。山崎は全球ナックルボール、今永は全球ストレートとオールスターならではと言える投球だった。

そんな2人の上をいったのが第2戦のバウアーで、投球前に全球、打者に球種を伝える前代未聞の『予告投球』。万波のキャッチャーフライを大城卓三(巨人)が落球後、2ラン本塁打を打たれたが、普段のような怒りの表情は見せず、終始笑顔のマウンドだった。

後半戦スタートとなった22日の巨人戦は、今季初めて1番・センターでスタメン起用された梶原昂希が3回に同点タイムリーを放ち1打点。再びリードされた5回には、山本祐大の内野ゴロの間に三塁走者の関根が好走塁で生還。一度はアウトの判定だったが、リクエストの末に覆った。

先発の石田健大は、与えた得点は2本のソロ本塁打のみで6回2失点。京田陽太のファインプレーなどみどころもあったが、伊勢大夢が秋広優人に痛恨の一発を浴びた。23日も1番に入った梶原が2安打を記録したが、9回まで連打なしでわずか4安打と打線が沈黙。

今季巨人戦の対戦防御率1点台と相性が良かった先発の平良拳太郎が5回途中3失点で降板。リリーフ陣は上茶谷大河、エスコバー、入江大生、田中健二朗が無失点だったが、4番手として守護神からの配置転換後、初登板となった山崎が秋広に一発を浴びるなど、一方的な試合展開で今季2度目の5連敗となった。

*****

投打ともやや元気がなかった後半戦スタートの2試合でしたが、週間MVPは野手が2試合で7打数3安打1打点、週間打率.429をマークした梶原を後半戦への起爆剤の期待も込めて選出。投手は該当者なしと言っていいレベルですが、猛暑が続く中、ブルペン陣にとって正念場となる8月を前に、2試合登板で2イニングをパーフェクトに抑えたエスコバーを選びたいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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