【ハイライト動画あり】王子（春日井市）の井村勇介が3安打完封、明治安田生命（東京都）を破りベスト8進出。都市対抗野球大会2回戦

王子 vs. 明治安田生命

大会も9日目に入り、2回戦も残すところ2試合となる中、22日（土）の第1試合では、1回戦で北海道ガス（札幌市）を圧倒した王子（春日井市／東海第4代表）と、延長戦の末に西部ガス（福岡市）を退けて2回戦進出を果たした明治安田生命（東京都／東京第1代表）が対戦した。

王子先発の井村勇介は、持ち前の多彩な変化球で打者に狙いを絞らせない投球を見せ、初回は単打1本を許すも、3者から三振を奪う快調な立ち上がりを見せる。一方、平均球速148キロ超のフォーシームと、多様な変化球を武器とする明治安田生命の先発・中島隼也も、初回を三者凡退に仕留める安定した立ち上がりを見せる。この後、序盤は両投手の小気味良い好投によりテンポよく進み、スコアボードには0が並ぶ展開に。

試合が動いたのは4回裏。王子は先頭打者がフルカウントから四球を選んで出塁すると、続く3番・平野陽大が初球を捉えて左中間を破る適時2塁打を放ち、先制に成功。しかしこの後、王子は中島に対し、四球と犠打で一死2・3塁と、加点のチャンスを作るも、ここは中島が粘投し、このイニングを最少失点で切り抜ける。

その後も試合は両投手の好投が続く展開の中、王子は8回に1点を追加すると、最終回も井村がマウンドへ。Honda鈴鹿から補強された眼鏡の技巧派投手は、一死から走者2人を出すも、続く2人をきっちり討ち取りスコアボードに9個目の「0」を並べる。結局、井村は9回3安打無失点の完封ピッチングでチームのベスト8進出に花を添えた。

◆試合結果
明治安田｜0 0 0 0 0 0 0 0 0｜0
王　　子｜0 0 0 1 0 0 0 1 X｜2

◆投手
・明治安田：●中島隼也、石毛力斗、小玉和樹、三宮　舜
・王　　子：○井村勇介