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野球 コラム 2023年7月14日

吉田正尚、「疑問に対する解答は示された」。現地メディアがレッドソックスの前半戦を総括

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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吉田正尚(レッドソックス)

オールスターゲームも終わり、MLBの2023年シーズンは現地7月14日(日本時間15日)から後半戦に突入する。『MLB.com』ではこのタイミングで各チームの担当記者が今季の前半戦を総括しつつ、後半戦を展望する記事をしており、レッドソックスを担当するイアン・ブラウン記者は、「前半戦に学んだこと」として、「ヨシダのスキルセットはMLBで通用」と言う点を挙げている。

ブラウン記者は目下、打率.316として同スタッツでアメリカンリーグ3位にランクインしている吉田正尚について、まず「レッドソックスの組織外には、レッドソックスが12月にマサタカ・ヨシダと5年9000万ドル(当時・約123億円)の契約を結んだ際、果たして彼のスキルセット(能力や資質、経験の組み合わせ)は、MLBで通用するのかと言う疑問を抱いた人々がいた」とした。

その上で「これらの疑問に対する解答は示された」と続け、「ヨシダは前半戦のレッドソックスにおいて、最高の打者の1人であったし、このゲームにおいて最もピュアなヒッターの一人だった」と評価。

さらに、「彼は7試合連続マルチ安打で前半を締め括った」と、オールスターブレーク前の好調ぶりについて触れつつ、「ヨシダは選球眼に秀で、そこまで三振をしない(出塁率.382、27四球、36三振)」とした上で、「1つ、コーラ監督の認識しているのは、より厳しい試合のスケジュールに適応しているヨシダに、しっかりと十分な休養を与えることである」と伝えている。

続けて記事では、現在ア・リーグ東地区最下位ながら、48勝43敗と勝ち越し、4位のヤンキースと1ゲーム差、3位ブルージェイズと2ゲーム、そして3つ目のワイルドカード枠とは2ゲームとしているレッドソックスのトレードデッドラインへ向けた動きについては、「1つ確かなのは、仮にソックスがプレーオフ争いに留まるのであれば、ブルームCBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)が、先発投手をケガによりダメージを受けたローテーションに加えようとすること」とした。

「もし、プレーオフ争いから脱落するようであれば、レッドソックスには、アダム・デュバル、ジェームズ・パクストン、そしてジャスティン・ターナーなど、他球団の興味を引くであろう短期契約のベテラン選手が大勢いる」と、成績が低迷し始めた場合のベテラン選手の放出を示唆した。

また、ブラウン記者は、シーズン後半のキープレーヤーとして、8月に負傷者リストから復帰する見通しとなっているトレーバー・ストーリーの名を挙げており、スター遊撃手について、「彼はレッドソックスにとって右の強打者となるが、これはレッドソックスがシーズンを通して切に必要としてきた要素である」としている。

J SPORTS編集部

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