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野球 コラム 2023年7月11日

150キロを記録する好投手が多数、都市対抗野球に出場するプロ注目の選手たち。西日本の投手編

野球好きコラム by 大島 和人
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昨年優勝のENEOS

2022年のプロ野球ドラフト会議は、社会人球界から15名(投手12名、野手3名)が指名を受けた。その前年の2021年もやはり15名(投手9名、野手6名)が指名を受けている。企業チームは育成ドラフトの対象にならないため、全員が「支配下選手」としての契約だ。

どの球団も先発やブルペンの頭数は不足していて、社会人の好投手は需要が大きい。オリックス・バファローズの阿部翔太は日本生命から28歳でプロ入りしたが、中継ぎ投手として日本一球団の欠かせない戦力となっている。同じくオリックスの比嘉幹貴も日立製作所から27歳でプロ入りした右サイドハンドだが、40歳の今も活躍を続けている。

今回は第94回都市対抗野球大会に出場する西日本のチームから、注目の投手を取り上げる。まず東海地区から2名を紹介したい。トヨタ自動車(豊田市)は東海地区の第1代表で、昨年も吉野光樹(横浜DeNA2位)と長谷部銀次(広島6位)がプロ入りしている。

松本健吾は東海大菅生高校、亜細亜大学時代も実績のあった右腕で、トヨタに入社して2年目。入社後も早々から登板機会を得て、早くから「2023年のドラフト候補」として浮上していた。180センチ・80キロの本格派で、昨年11月5日の日本選手権2回戦はパナソニックを相手に1安打完封勝利を挙げている。

常時150キロ前後の速球を持ちつつ、カット、スプリットなどの変化球も質が高い。今季は東海2次予選、直近のプアアマ交流戦と内容的にそこまでのインパクトを残せていない。しかし、制球が良く「悪いなりに試合を作れる」ところも彼の強み。今シーズンは出遅れからの調整だったことを考えれば、都市対抗ではコンディションを上げてくるだろう。

高島泰都は王子(春日井市)に入社して2年目の右腕。滝川西高校時代に甲子園大会へ出場しているものの、2番手投手で明治大学時代は「準硬式」でプレーしていた。大学で球速、制球力ともに急成長を遂げ、3年秋には150キロを記録。名門・王子の内定を得て、入社後も登板機会を得ている。

第94回 都市対抗野球大会

【俺たちの都市対抗】オリックス・比嘉幹貴選手インタビュー

都市対抗は今年が初出場だが、昨秋の日本選手権では好投しており、東海二次予選も13イニングを3失点と十分な内容だった。特に西濃運輸との第4代表決定戦は同点の9回表から登板し、10回のタイブレークを無失点で切り抜ける快投だった。強豪高校、名門大学でプレーしてきたライバルに比べると経験値は劣るが、伸びしろに期待したい。

近畿で名前が挙がるのは竹田祐(三菱重工West/神戸市・高砂市)だ。履正社高校で2017年のセンバツ準優勝を記録しており、明治大学でもエースだった右腕。2021年のドラフト会議は指名漏れとなったが、社会人でも1年目から安定した活躍を見せている。
昨年の都市対抗は打線の援護なく敗れたものの、日本製鉄鹿島相手に8回2失点の全国デビューを飾った。秋の日本選手権も3試合、19回3分の1を投げて自責点1と抜群の内容だった。

速球も最速151キロと素晴らしいが、持ち味は制球力とカット、フォークと言った変化球で、どちらかといえば「技巧派」タイプだろう。腕の振りがコンパクトで、ギリギリまで「開き」を抑えたフォームも打者泣かせだ。

中国地方の注目は183センチ90キロの大型右腕・稲葉虎大。シティライト岡山からJFE西日本の補強された入社2年目の23歳だ。中国地区第1代表決定戦は先発したものの、0回3分の1で降板している。しかし、その対戦相手・JFE西日本から補強されたのだから、おそらく修正可能なポイントがあるのだろう。球の速い、強烈なインパクトのある本格派という情報は耳にしているが、ぜひ実際の投球をチェックしたい。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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