大谷翔平、7勝目＆2本塁打。圧巻の大谷劇場に早くも「MVPチャント」

大谷翔平（エンジェルス）

大谷翔平がまたもアンリアルな二刀流劇場を見せつけた。エンジェルスの二刀流スターは現地6月27日（日本時間28日）、本拠地エンジェルスタジアムでのホワイトソックス戦に「2番・投手兼指名打者」で先発出場。

マウンド上では7回途中4安打1失点、10奪三振2四球と支配的なパフォーマンスを見せ、打席では初回の第1打席で「OHTANI LAND」のプラカードを掲げた一団の陣取る右中間スタンドへ今季27号ソロを、7回の第4打席には外角低めへ沈みこむ変化球を逆方向へ弾き返す第28号ソロを放つなど、3打数3安打と躍動し、チームを勝利に導いた。

◆試合結果
Ｗソックス｜0 0 0 0 0 0 1 0 1｜2
エンゼルス｜1 0 0 1 0 0 2 0 X｜4

勝利投手となった大谷は、今季の投手としての成績を7勝3敗、防御率3.02、127奪三振(ア・リーグ2位)、被打率0.180（MLB 1位）、そして打者としての成績を打率.304（ア・リーグ5位）、出塁率.385（ア・リーグ4位）、長打率.654（MLB 1位）、1.040 OPS（MLB 1位）、28本塁打（MLB 1位）、64打点（MLB 1位）としている。

『MLB.com』でエンジェルスを担当するレット・ボリンジャー記者は、試合後に「2ホーマー、10奪三振のオオタニが激アツの6月を継続させる」と題した速報記事を投稿し、その冒頭で、「これはメジャーリーグ史上、一人の選手による最高の1ヶ月のひとつとして歴史に残ることになるかもしれない」と前置き。

その上で、この日の大谷のプレーについて「二刀流スーパースターのショウヘイ・オオタニが、6回1/3を投げて10奪三振をマークしつつ、2本塁打を含む3打数3安打と、またもエンジェルスを勝利に導くとてつもないパフォーマンスを見せ激アツの6月を継続させた」と振り返った。

そして、「2021年ア・リーグMVPで昨年は同2位だったオオタニは、24試合に出場している6月の成績をスラッシュライン打率.383/出塁率.473/長打率.915、13本塁打、7二塁打、2三塁打、4盗塁、26打点としている。さらに、今月は5試合に先発登板し、30回1/3を投げ、防御率3.26、37奪三振をマークしている」と大谷の今月の個人成績を伝えた。

また、ボリンジャー記者は、大谷による圧巻の二刀流劇場が「エンジェルスタジアムの観客による大音量でのMVPチャントを引き起こした」との一幕を伝えつつ、「しかし、まだ7月にさえなっていない」と付け加えた。

なお、1試合での「2桁奪三振＆複数本塁打」は大谷にとってキャリア初の達成となったが、記事によると、1900年以降でこれを達成したのは、今回の大谷が6人目であり、1963年以降ではア・リーグ初とのこと。ちなみに、現役選手では大谷のほか、ザック・グリンキー（2019年4月2日）とマディソン・バンガーナー（2017年4月2日）がこれを達成している。