ダルビッシュ有、野茂英雄以来の100勝を達成。指揮官は「彼は名誉の証をたくさん持っている」とコメント

ダルビッシュ有（パドレス）

MLB現役日本人投手のフロントランナーが金字塔を打ち立てた。パドレスのダルビッシュ有は6月9日（日本時間10日）、敵地クアーズフィールドでのロッキーズ戦に先発登板すると、5回1/3、100球を投げ、5安打4失点、6奪三振4四球とやや苦戦を強いられるも、勝利投手の権利を持って降板。

その後、ブルペンがリードを守りきり、パドレスが9-6で勝利した事で、右腕は日本人投手としては野茂英雄以来史上2人目となる節目のMLB 100勝目を挙げた。

◆試合結果
パドレス　｜3 3 0 0 1 1 1 0 0｜9
ロッキーズ｜0 0 1 0 0 3 0 2 0｜6

現地スポーツ局『ESPN』は試合後、電子版に「パドレスが5本塁打の集中砲火でユウ・ダルビッシュの100勝目を援護」と題した記事を掲載し、その冒頭で、「金曜夜にサンディエゴ・パドレスがコロラド・ロッキーズを9-6で下した試合で、ユウ・ダルビッシュは6回途中まで投げ、5本塁打に援護されるなか、キャリア100勝目を挙げた」と、右腕による快挙達成を伝えた。

そして、「ダルビッシュ（5勝4敗）は5回1/3を投げ、5安打4失点、6奪三振4四球として節目の勝利を挙げた」とこの日の投球について振り返った。

一方、『MLB.com』でパドレスを担当するAJ・カッサベル記者は、試合後に投稿した試合の速報記事の中で、ダルビッシュのメジャー100勝到達について、「ダルビッシュは100勝目を挙げたことで、2008年のショーン・エステス以来となる、パドレスの投手として100勝目を挙げた僅か7人目の選手となった」と伝えた。

その上で、この試合でのパフォーマンスについて、「ダルビッシュは5回1/3を投げ、6奪三振としつつ、4失点するなど、支配的な最高の状態ではなかったが、高地での試合に対処する上では、十分な鋭さを発揮し、この夜はほぼほぼロッキーズ打線のバランスを崩した」と伝えた。

地元紙『サンディエゴ・ユニオントリビューン』も、同日付で電子版に掲載した試合のレポート記事の中で、この右腕の達成について触れており、ボブ・メルビンによる「彼は名誉の証をたくさん持っている」とのコメントを伝えている。