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野球 コラム 2023年6月10日

大谷翔平、今回はサイクルヒット達成に三塁打が足りず

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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大谷翔平(エンジェルス)

二刀流スターがまたもMLB史上初の快挙となる、先発投手によるサイクルヒット達成にあと1安打まで迫ったが、今回は三塁打が足りなかった。

エンジェルスの大谷翔平は6月9日(日本時間10日)、本拠地エンジェルスタジアムでのマリナーズ戦に「2番・投手兼指名打者」で先発出場すると、マウンド上では5回を投げ、やや制球に難を抱えるなか、3安打3失点、6奪三振5四球とクオリティスタート達成を逃すも、打席では本塁打と二塁打を含む4打数3安打2打点と躍動し、マウンド上の自分自身を助けた。試合は5-4でエンジェルスが競り勝ち、投手・大谷に勝敗はつかなかった。

◆試合結果
マリナーズ|2 0 0 0 1 0 0 0 1|4
エンゼルス|0 0 2 1 0 2 0 0 X|5

『MLB.com』でエンジェルスを担当するレット・ボリンジャー記者は、試合後、「オオタニはマウンドではまずまずながら、打席で燦然と輝く」と題した速報記事を投稿し、その書き出しを「数多くの物事が、ショウヘイ・オオタニと他の選手たちの違いを際立たせているが、最も傑出しているのは、彼が打席で自分のことを助けられる球界で唯一の投手であるという点だ」とした。

その上で、「金曜夜のマリナーズ戦で、オオタニは正にそれをやってのけた」と続け、「彼はマウンド上では最高の出来ではなく、5回3失点で勝敗はつかなかったものの、打者としては2ランホーマーと2塁打を含む4打数3安打とした」と伝えた。

ボリンジャー記者によると、「これで今季、オオタニが先発登板した試合で3安打以上打ったのは4度目となったが、これは殿堂入り選手のウォーレン・スパーンがミルウォーキー・ブレーブスで、1シーズンに5度記録した1958年以降では最多」とのこと。

一方、地元紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』は、同日付で電子版に掲載した試合のレポート記事の中で、「オオタニは期待通りのピッチングができなかった」としつつ、「エンジェルスがオオタニによる悪い立ち上がりを克服できたのは、お分かりかもしれないが、オオタニのおかげだった」とした。

そして、「オオタニはサイクルヒットに三塁打が足りなかったが、オオタニが先発登板した試合でサイクルヒットに1安打足りなかったのは、これが今季3度目である」と伝えた。

なお、再三言われているように、MLB史上で先発投手によるサイクルヒット達成の前例はなく、大谷はこの試合を含め、今季これまで3度あった「先発登板&サイクルヒット」のニアミスでは、それぞれ本塁打、二塁打、そして三塁打が足りなかったが、仮に今季中に単打の足りないニアミスが起こると、「サイクル・ニアミス」達成(?)となるわけで、それはそれで大きな話題となるかもしれない。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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