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野球 コラム 2023年5月16日

【横浜好き】GW明けは厳しい1週間。週間MVPは週間打率.500。2本塁打、5打点の宮崎敏郎。『週刊ベイスターズいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

これが『反動』というものでしょうか。ついこの間、週間全勝と喜んでいたのに、先週は新潟遠征を含めた5試合で勝ち星なし。しかも2位阪神との直接対決3連敗で首位陥落となってしまいました。連休明けはちょっとつらい1週間となってしまいましたが、できるだけ『いいとこ』を探しながら振り返っていきましょう。

◆試合結果
09日(火)DeNA 2-9 巨人 ●バウアー
10日(水)
11日(木)DeNA 1-4 巨人 ●東
12日(金)阪神 6-3 DeNA ●今永
13日(土)阪神 7-2 DeNA ●ガゼルマン
14日(日)阪神 15-7 DeNA ●平良

*****

新潟で1試合、移動日を挟んでハマスタに戻って1試合と、変則的な日程となった巨人との2連戦。来日2度目の登板となったバウアーが6回7失点、今季負けなしだった東克樹が、5回4失点と先発投手が崩れる中、野手で輝きを見せたのが佐野恵太

今季はここまで全試合で1番起用のヒットメーカーが、9日の初戦で2試合連続となる先頭打者本塁打を記録。さらに10日にも6回に右中間スタンドに運ぶ一発を放ち、自身4試合連続本塁打をマークした。新潟では宮崎敏郎関根大気がマルチ安打を記録したが、牧秀悟桑原将志の4、5番が無安打。9日は連打が出たのが6回の1イニングのみと、打線がつながりを欠いた。

リリーフ陣は、9日に三嶋一輝森原康平入江大生ウェンデルケンが1イニングずつを無失点に抑えたが、勝敗を差し置いて個人的に気になったのが巨人4番手で登板した三上朋也で、昨年まで慣れ親しんだマウンドで宮崎、牧を打ち取った。

2ゲーム差で迎えた甲子園での2位阪神との直接対決でも、今永昇太が4回5失点、ガゼルマンが4回途中5失点、平良拳太郎も4回途中6失点と、先発投手が総崩れ状態に。打線が12、13日に8安打、14日は16安打と活発だっただけに、投手陣の不振が悔やまれた。

青柳対策で左打者6人を並べた11日は、『キラー』の神里和毅が先制タイムリーを放ち、牧が3安打1打点の猛打賞。13日はソト、宮崎の2、3番と6番の関根が2安打したが、牧、桑原の4、5番が無安打と、新潟と同じパターンで得点につながらなかった。

14日は2本塁打を含む3安打4打点の宮崎を筆頭に先発野手全員安打。さらに佐野、京田陽太、牧、関根、ソト、伊藤光の6選手が2安打を放って7人がマルチ安打と記録的な攻撃で7得点を挙げたが、投手陣が被安打21、15失点とこちらも記録的な投壊で大敗となった。

3試合で28失点と崩壊状態だった投手陣で、ひと筋の光明となったのが12日に3番手として登板し、2イニングをパーフェクトに抑えた石川達也。14日には1失点したが、昨季途中に支配下契約となった地元・横浜出身のサウスポーが、一軍でも存在感を発揮し始めている。

*****

週間成績で、先週もダントツの数字だったのが宮崎です。出場4試合で16打数8安打の週間打率.500。2本塁打、5打点もトップで、5月15日現在の打率.441は、規定打席に達した選手で12球団唯一の4割打者となっています。

宮崎と並んで週間2本塁打の佐野は、週間打率は.227とまだ本調子とは言えないようです。週間打率で3割以上を記録したのは、関根(.333)と牧(.300)。さらに伊藤(.300)と出場2試合の山本祐大(.333)の捕手2人も高打率をマークしています。攻撃陣はそれほど状態も悪くないようですが、先週はムードメーカーでもある桑原将志が出場4試合でノーヒット、さらに代打で安打を放った選手がゼロという数字が、5連敗の要因と言えそうです。

投手陣は先発陣総崩れの中、ウェンデルケンと上茶谷大河がともに2試合登板で週間防御率0.00をマークしていますが、三嶋、入江、森原康平、坂本裕哉が失点を重ね、勝ちパターンの伊勢大夢山崎康晃が登板なしということが、先週のチーム状態を如実に表していると言えそうです。

週間MVPは、野手が前述の数字に加えて週間出塁率.529、同長打率.875で同OPS1.404と無双状態の宮崎しかないでしょう。投手は該当者なしでもいい状況ですが、全て敗戦処理ながら3試合で6イニングに登板し、少しだけ夢も見させてくれた石川を選出したいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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