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野球 コラム 2023年3月16日

優勝候補ドミニカ共和国、WBC1次ラウンド敗退。現地メディアの伝える4つの理由とは?

野球好きコラム by J SPORTS 編集部
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ドミニカ共和国vs.プエルトリコ

「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)で、ドミニカ共和国の1次ラウンド敗退は、サプライズではあったが、アンフェアな結果では決してなかった。『死の組』と言われたプールDで勝ち抜けを懸けたドミニカ共和国、プエルトリコ、そしてベネズエラによる三つ巴の競合は、どの試合も内容的にハイレベルで見どころに富んでおり、これぞWBCの醍醐味といった好勝負だった。

例えば、ドミニカ共和国が今大会のプールAで敗退したとしたら、それは事件以外の何物でもないが、あれだけ3ヶ国の実力が伯仲していたのであれば、野球という競技の性質上、史上最強ラインナップと言われたドミニカ共和国の敗退もまた、致し方なしと納得するほかない。

実際、昨季MLBを制覇したアストロズのレギュラーシーズンの勝率は.654で、ワールドチャンピオンでも10試合に約3.5試合は敗れる。また、昨季ナ・リーグのディビジョンシリーズではレギュラーシーズン111勝のドジャースが同89勝のパドレスに、101勝のブレーブスが87勝のフィリーズに、揃って1勝しかできず敗退している。

現地スポーツ局『CBSスポーツ』も、電子版に現地15日付で掲載した「超大国ドミニカ共和国がWBCから早期敗退した4つの理由」と題した記事のなかで、データを交えつつ同様の論調でドミニカ共和国敗退の理由を分析しているので、本日はそちらの記事を紹介しよう。

記事では1つ目の理由として「配列の悪さ」を挙げており、ドミニカ共和国は今大会の全20チーム中「チーム防御率が3位で、チームOPSが9位だったのは悪くなかったが」、「得点は12位だった」とし「チームOPSでドミニカを上回った8チームは最低でも23得点以上挙げているが、ドミニカは19得点だった」とした。

その上で、ベネズエラに4点差、プエルトリコには3点差で敗れただけに、この4点の差は痛かったと指摘。その上で、「負けた2試合は合計20残塁」だっただけに、「あと何度か、好機で得点していれば、恐らく彼らは次のラウンドに進んでいただろう」と、残塁の多さが敗退の直接的な原因になったと論じている。

2023 WORLD BASEBALL CLASSIC

【ハイライト動画】ドミニカ共和国 vs. プエルトリコ

2つ目の理由としては、そもそも「タフなプールだった」と、元も子もないことを主張しているが、確かにそれは事実ではあり、記事では「全20チームのOPSランキングで、プエルトリコとベネズエラとドミニカ共和国は3チーム全てトップ10に入っている」とし、「プエルトリコは得点が4位で防御率が4位」、「ベネズエラは得点が9位で防御率が2位」、そして「ドミニカ共和国は防御率が3位」だったと、具体的に数字で『死の組』が如何にタフであったかを示している。

記事の挙げる3つ目の理由は「妥協したロースター」であり、記事では「公平に言って、WBCに出場したほぼ全チームは、選手を1人か2人はケガで失っている」と前置きした上で、「ドミニカ共和国もその例外ではなかった」としつつ、「ブラディミール・ゲレーロJr.の代役だったジェイマー・カンデラリオは実際、良く打ったが、厳しい投球数制限があるなか、MLBクオリティのリリーバー2人(ホセ・レクレルクとヤルエイン・ガルシア)を呼べなかったことの重要性は見逃せない」と分析している。

そして、最後の理由は「WBCの構造」と、これまたそれを論じても詮無いことになっているが、記事では「(トーナメントで)最後に残ったチームが王者の称号を得るが、それが必ずしも最高のチームだとは限らない。それは単に、最も生き残りに長けたチームなのであり、今年のドミニカ共和国はそのチームではなかったのである」と上手くまとめている。

WBCには「最も生き残りに長けたチーム」を決める大会だからこその興味深さやスリルと興奮があるのであり、日本やプエルトリコの大会における過去の実績を振り返ってみると、正にその通りだと首肯せざるを得ないのである。

J SPORTS編集部

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