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ドミニカ共和国vs.プエルトリコ
「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)で、ドミニカ共和国の1次ラウンド敗退は、サプライズではあったが、アンフェアな結果では決してなかった。『死の組』と言われたプールDで勝ち抜けを懸けたドミニカ共和国、プエルトリコ、そしてベネズエラによる三つ巴の競合は、どの試合も内容的にハイレベルで見どころに富んでおり、これぞWBCの醍醐味といった好勝負だった。
例えば、ドミニカ共和国が今大会のプールAで敗退したとしたら、それは事件以外の何物でもないが、あれだけ3ヶ国の実力が伯仲していたのであれば、野球という競技の性質上、史上最強ラインナップと言われたドミニカ共和国の敗退もまた、致し方なしと納得するほかない。
実際、昨季MLBを制覇したアストロズのレギュラーシーズンの勝率は.654で、ワールドチャンピオンでも10試合に約3.5試合は敗れる。また、昨季ナ・リーグのディビジョンシリーズではレギュラーシーズン111勝のドジャースが同89勝のパドレスに、101勝のブレーブスが87勝のフィリーズに、揃って1勝しかできず敗退している。
現地スポーツ局『CBSスポーツ』も、電子版に現地15日付で掲載した「超大国ドミニカ共和国がWBCから早期敗退した4つの理由」と題した記事のなかで、データを交えつつ同様の論調でドミニカ共和国敗退の理由を分析しているので、本日はそちらの記事を紹介しよう。
記事では1つ目の理由として「配列の悪さ」を挙げており、ドミニカ共和国は今大会の全20チーム中「チーム防御率が3位で、チームOPSが9位だったのは悪くなかったが」、「得点は12位だった」とし「チームOPSでドミニカを上回った8チームは最低でも23得点以上挙げているが、ドミニカは19得点だった」とした。
その上で、ベネズエラに4点差、プエルトリコには3点差で敗れただけに、この4点の差は痛かったと指摘。その上で、「負けた2試合は合計20残塁」だっただけに、「あと何度か、好機で得点していれば、恐らく彼らは次のラウンドに進んでいただろう」と、残塁の多さが敗退の直接的な原因になったと論じている。
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