金髪軍団のWBCプエルトリコ代表、ファンも金髪で謎のギネス記録を更新

3月14日（火）午前7:55　プエルトリコ vs. イスラエル

世の中には色々な一致団結の方法があるようで、すでに紹介したWBCイタリア代表の『マンダム 口ヒゲ軍団』もその1つだが、集団で金髪にするプエルトリコ代表の手法もその1つということになるのだろう。

プエルトリコの選手たちが揃って金髪にするのは、2017年の前回大会で始まった比較的新しい伝統なのだが、今大会もヤディエル・モリーナ監督を始め、選手たちはもとより、スタッフも含め、多くの関係者が金髪にして大会に臨んでいる。そして、ファンもまた、この金髪の輪に加わっており、『AP通信』は3月11日付の記事で、今大会の初戦を迎えるにあたり、192人がプエルトリコ代表チームを応援するため集団で金髪に染め、ギネス記録を更新したと伝えている。

「集団で金髪にする」というギネス記録が存在していたことが、まずもって驚きだが、記事では、「ギネス・ワールド・レコードの審査員であるナタリア・ラミレスは、もともと髪が白髪か半白髪だった人々が少なからずおり、それらは不適格と見做されたと指摘し、彼女は『ちゃんとした変化が確認されない場合は、有効と見做されません』と述べている」と伝えた。

つまり、今回の『プエルトリコファン一斉金髪祭り』が正統な審査のもとで認められた公式記録であり、今回金髪に染めた高齢の男性は勘定に入らなかったにも関わらず記録を更新したこと示唆している。

『MLB.com』もこのギネス記録更新を12日付で掲載した記事で伝えており、記事によるとプエルトリコ代表のスター選手であるフランシスコ・リンドーアは、ファンを交えて金髪にすることで得られる一体感について、「どれだけ見た目が悪くなるかを気にせず、おばあさんを含む全員が金髪にしている光景を見るのは、とても光栄なことだし、かなり楽しい経験」。

「次世代だけでなく、祖父母や従兄弟、叔父、父親、母親と、全ての世代をインスパイアできるのは、とても特別なこと」と述べていることから、高齢男性はおろか、おばあさんもこの金髪祭りに参加していることが分かる。

老人も金髪にして代表チームを応援。それはかなり素敵な光景だが、今後、さらなる記録更新を狙う場合、老人の金髪は、どうやらギネス審査員にカウントされないらしいことは留意する必要があるだろう。