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野球 コラム 2023年3月11日

【WBC現地レポート】大会初出場のチェコ、監督は神経科医、主将は金融アナリスト。社会人のチームが歴史的勝利をつかんだ理由

野球好きコラム by 松山 ようこ
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初勝利の会見、左からボイテハ・メンシク選手、ハジム監督、マチェイ・メンシク、決勝3ランのムジーク

「このチームの選手は、ほとんどが社会で職業を持っています。仕事でのプロ意識をフィールド上でも表すことができて、うれしく思っています」。

「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)初出場にして初勝利という歴史的勝利を収めたチェコ共和国のボイテハ・メンシク選手が、試合後の会見で誇らしげに語った。昨秋の予選で劇的に勝ち上がってWBC初出場を果たしたチェコは、10日の中国との初戦で9回に4点を返す大逆転勝ち。

ボイテハ・メンシク選手(チェコ)

母国から駆けつけたという200人もの応援団も大喜びで、メンシク選手の兄も「応援団が予選の時のような雰囲気をつくってくれた」と感謝の気持ちを表した。

チェコのファン

チェコ代表は、元メジャー選手やマイナーで活躍する選手はいるものの、ほとんどが本職のある社会人からなる異色のチームだ。しかしながら、少ない時間でも最高のチームプレーを追求する情熱的で『大人』な集団でもある。

実際、彼らの職業は、金融アナリスト(ペテル・ジーマ主将)、不動産業(マレク・ミナレク投手)、地理の高校教師(アルノシュト・ドゥボビー外野手)、神経科医(パベル・ハジム監督!)など多種多様なプロ集団なのだ。

すでに社会で『プロ』として活躍している人たちだけに、とても落ち着いた雰囲気がある。東京ドームの通路ですれ違う時にも驚かされた。当然、選手ファーストなので、こちらが邪魔にならないよう先に道を空けたり待ったりするのだが、チェコの選手とは何度か譲り合いが起きてしまったのだ。

文化としてレディファーストが自然にできるからなのかはわからない。けれども、それが若い選手であれ、男性に対してでも、折々でスマートな気遣いをしていると、何人かの関係者とも話題にしたほど。

ジェフ・バート(チェコ)

そんなクールな立ち振舞いとは対照的に、野球への思いは「クレイジー」と自称するほどアツい。試合前に話をしてくれた救援投手のジェフ・バート選手(英語教師)も、中国戦への自信を尋ねると「もちろん、勝つ。自分たちのプレーをすれば必ずチャンスはある。それをものにして相手を下すだけだよ」と明かしていたので、まさに有言実行だった。

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