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野球 コラム 2023年3月1日

藤浪晋太郎、初登板で2回1安打無失点3奪三振3四球

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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アスレチックスの藤浪晋太郎がスプリングトレーニングの「カクタスリーグ」(アリゾナ開催のオープン戦)で、遂にそのベールを脱いだ。

現地2月28日(日本時間3月1日)のエンジェルス戦で先発登板し、同級生にして二刀流スターの大谷翔平との投げ合いに臨んだルーキー右腕は2回を投げ、三振を奪う高い能力と、制球難という、強みと課題の両方が浮き彫りとなる内容ながら、1安打無失点3奪三振3四球とした。

デビュー戦のマウンドに上がった右腕について、『MLB.com』は同日付で記事を掲載。「仮にフジナミが初球を迎えるにあたり、ナーバスになっていたのであれば、間違いなく彼はそれを巧みに隠した」とし、「フジナミはこのオフシーズンに契約した際に巻き起こした興奮の高さと同等のパフォーマンスを見せた」とした上で、「右腕は無失点に抑えた2回に渡り、刺激的な武器を見せ、39球を投げて打者3人を三振に打ち取った」と、初登板が上首尾に終わったことを伝えた。

記事では藤浪の投球内容について、「速球は一貫して97~98マイル(156~158キロ)」とし、「デビッド・フレッチャーとジェイク・ラムから奪った初回の三振は、何れも球速が91~92マイル(146~148キロ)で、捕手のシェイ・ランゲリアーズの言う所の『エグい』スプリットによるものだった」と伝えた。

さらに記事では、バッテリーのコミュニケーションについて、「初めてコンビを組むなかでできるであろう意思疎通の誤りを見越し、ランゲリアーズは試合前の昼食時にフジナミと膝を突き合わせ、彼らが打者にどのようにアプローチするかについて綿密に計画を立てた。一緒にプレーをするのは初めてのことながら、ランゲリアーズは大体において2人の認識が一致していたと感じた」とした。

その上で、マスクを被ったランゲリアーズによる「これからもっと一緒にプレーをし、彼のボールを捕れば捕るほど、僕は彼と同じように考えられるようになるだろう。僕らは打者に攻撃し、同じような考え方をするようになる。今日はとてもスムースだった。初回の彼は本当に素晴らしく、多くの投球をきっちり決めていた。2回はそれ以上のことをやろうとしていたね。彼の持ち球は十分良いものだ。彼は十分通用する。あと少しリラックスすれば良いだけ」とのコメントを伝えた。

また、記事によると対戦したエンジェルスのフィル・ネビン監督は、「彼は速い球を投げていた。それは間違いないところ。ここでの最初の登板となれば、注目されるのは自分でもわかっていること。ナーバスにもなる。彼は良い腕を持っているね。彼は2回に制球を失ったが、良い投手というのは、必要な時にアウトを獲れるもの」と評価。

一方、アスレチックスのスコット・エマーソン投手コーチは、「向こうには、世界最高の選手の1人であるショウヘイがいたからね。フジが特別な選手になりたがっているのは、私にも分かっている。彼はこのキャンプで、そういうタイプの選手であることを他の人々にだけでなく、自分自身にも証明するため、かなりハードに練習を積んでいる。彼が毎日練習している姿を見るのは楽しいんだ」と、開幕後のメジャーデビューへ向け日々研鑽を積む右腕について語っている。

J SPORTS編集部

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