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どうやらレッドソックスの主砲、ラファエル・デバースが打順で指定席となっている2番に収まる場合、高い出塁率が期待される新戦力の吉田正尚は、リードオフではなく4番以降の打順を担うことが多くなりそうだ。
『MLB.com』でレッドソックスを担当するイアン・ブラウン記者は、現地26日付で「ソックスのリードオフ?これは単純明快ではない」と題した記事を投稿し、その副題を「ヨシダは合理的な候補に思えるが、コーラ監督は彼をデバースから離したがっている」として、今季のレッドソックスでの吉田の起用法について論じている。
まずブラウン記者は、「今季、誰がコーラ監督のリードオフマンをメインで務めるのか、という問題が全く解決していない」と前置きした上で、「興味深いことに、このスポットは日本から9000万ドル(122億円)でやって来たマサタカ・ヨシダのものとはならない雲行きなのである」と現状を伝えた。
続けて、ブラウン記者は吉田の優れた選球眼、そして昨季レッドソックスの1番打者(主にトミー・ファム、キケ・ヘルナンデス、ジャレン・デュランが務めた)による打率がMLB全体で19位、同じく出塁率が27位、そして本塁打数が24位だったことから、吉田がリードオフに収まることの妥当性を挙げた。
その上で、コーラ監督による、「このヨシダがリードオフをやるという話が、どこから始まったのか私には見当もつかない。もし、私がそのことについて触れたのであれば、そういう意味ではなかったんだ。彼はリードオフとなるかもしれないが、打線の中軸で打つかもしれない」。
「彼はキャリア全体を通じてそれ(3番か4番で打つ)をやって来たから。従って、これは人事的なものであり、誰がいるかということなんだ」とのコメントを引用し、現時点で監督が吉田のリードオフ起用に必ずしも前向きでないことを示唆。
その上で、「ボストンで最も支配的な打者であるラファエル・デバースは、2番で打つのが大好きで、コーラ監督も同じくらい彼をその打順に据えることをエンジョイしており」、「デバースは2番打者として241試合に先発出場し、.922 OPSとしているが、これは彼が全打順で残した中で最高の成績」と、デバースの2番打者起用が鉄板であることを強調しつつ、「では、なぜヨシダ&デバースのコンボを打順のトップで組まないのか?」との疑問を呈した。
ブラウン記者によると、これに対し、「コーラ監督は2人の左打者を分離することに頑な態度を見せており、そうすることにより、相手のブルペンが3バッタールールにより彼らを獲物とすることができなくなるから」と、1番・吉田、2番・デバースという打順がコーラ監督の意中にないことを明らかにした。
これについて、同監督は「私の主な目標は、ラフィ(デバース)とヨシダを分離し、ラフィを2番で起用し続けること。そうなれば最高だ」と述べており、ブラウン記者はこのコメントに続けて、「興味深いことに、コーラ監督は他の左打者をデバースにつなげることには門戸を開いているものの、少なくとも右腕に対してはソックスのクリンナップを担うことになるであろうヨシダは、その限りではないのである」。
「コーラ監督は、右のベテラン打者ジャスティン・ターナーが3番打者になるだろうと述べている。それどころか、コーラ監督は、打順がどういう構成になろうと、ターナーはデバースの直後で打つことになると付け加えている」と綴っている。
どうやら、コーラ監督の意中には、1番打者は未定ながら、2番・デバース、3番・ターナー、4番に吉田という腹案が固まりつつあるようだ。
J SPORTS 編集部
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