【楽天好き】「島内宏明選手に聞いてみた」。2023年の第1弾はオフや自主トレについて

島内宏明選手

昨季シーズンに連載した島内宏明選手のコラムシリーズが、今年も継続されることになりました。

堅実な仕事ぶりや独特の語り口で多くのファンを魅了する島内選手。先日、J SPORTSのキャンプ解説に登場した鉄平さんは、島内選手の素顔について「変わらないですよ。いい意味で表裏がない。いつもあんな感じで、雑談するようにコメントを出すんですよね」と明かしていました。

素のままでユニークなので、当コラムも好評を博したことと思います。まずは早速、このキャンプを迎えるまでのオフや自主トレの過ごし方を中心に話を伺いました。というわけで、初回から真面目に応えつつも、時に雑談のようなコメントがこぼれる島内節を堪能ください。

――　　昨季はオフをどう過ごされましたか？ 最近、選手の皆さんはオフもあまり休まないと聞きますが。

確かに以前はシーズンが終わっても、1日か2日しか休まず、すぐ身体づくりをしてました。でも、最近は5日ぐらいは休んでます。そこから徐々に2か月ぐらいかけてトレーニングしていくっていう感じですね。

自主トレ中の島内宏明選手

――　それはなぜですか？

やっぱり昔はシーズンを戦うと終わる頃には10キロ以上、体重が落ちちゃってることもあったので。今はそんなに落ちなくなってきたんです。せいぜい3キロから5キロぐらい。あまり変わらなくなりました。

同時に、トレーニングで大きくなろうとしても、最近は大きくならないので、筋肥大を狙ったとしても実質はキープもしくは、ちょっと大きくなったかなってぐらいですね。結局、そうしておかないと、シーズンに入ると、ちょっとずつ身体が小さくなっていってしまうので。

――　あまり休まないんですね。もしかして年末年始も？

はい。まあ時間としては短いですけど、身体づくりの時期なのでトレーニングはします。お正月も行きました。球場があいてないので、ジムに行ってましたね。もっと練習はしたくて、キャッチボールとかもしたかったんですよね。村上さん家みたいに、室内でキャッチボールできるぐらいの大きさがあればいいんですけど…。

村上広報：そんな家なわけないでしょ！

2022年は最多安打の島内宏明選手

――　相変わらずの名コンビで（笑）。というかお正月も！初詣は行きましたか？

初詣にはちゃんと行きましたよ。1日か2日に近くの神社ですけど、雪だったのでさっと、なんちゃらクジ……何だっけ？？

村上広報：おみくじでしょ…

そうそう、それ。おみくじ引きました。あ、初詣でお願いごとはしません。願ったら何か怒られそうな気がするので、ただ二礼二拍手一礼だけして、ご挨拶だけするっていう感じですね。

――　身体づくりの後は合同自主トレですね。沖縄の久米島で、銀次選手や塩見貴洋選手らと行ったそうですが、どんなトレーニングをしたのですか？

ウォーミングアップでしっかり走って、午前中は技術練習をして、午後は体幹系のトレーニングをするという感じですね。1月はウエイトもするんですけど、体幹系に力を入れています。ただ、走り込みがあまりできてないので走りたいですね。もう少し走っておかないといけないなと思います。やっぱりスタミナ系には一番いいトレーニングな気がするので。

――　J SPORTSの解説の方々が「昔はキャンプでも練習終わりに走ってたけれど、今は合間のメニューになってる」と。瞬発系として効果があるからという話もされていました。

確かに僕が入った時は練習が終わって一番最後に走ってましたし、メニューは変わってきてますね。でも、どっちもそれぞれ良い効果があるんだと思います。合間に走るのは疲れてないから瞬発系にいいでしょうけど、疲れてから走るのはスタミナ系にいいのかなと思いますから。

――　8日のシートバッティングでは内間（拓馬）投手からヒットを打ちました。オフを経て、投手の実践的な球を打つのはあれが初ということですか？

そうですね。内間に「しっかり打たせろ」って脅しておいたので（笑）。というのは冗談ですけど、本当に内間も良い球を放っていたので、まずは当たってよかったです。

――　長年やっていても、シートバッティングでも、最初に打った時はホッとするものですか？

（キャンプに入ると）正直、バッティング練習でもちゃんと当たるかなっていうぐらいの気持ちです。

――　そういうものなのですね。今も不安ですか？

はい、不安しかないですね。

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と言いながらも、柔らかな笑顔で余裕すら感じさせた島内選手。もしかすると日々、こうした不安要素と向き合うことで、調子を上げていっているのかもしれません。

というわけで、今年も島内選手に答えてもらう質問や相談を募集します。ツイッターに「#おしえて島内選手」をつけて呟いてください。また、今季は折々で対談も予定していますので、お楽しみに！

取材・文：松山ようこ／写真：東北楽天ゴールデンイーグルス提供