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野球 コラム 2023年2月11日

【広島好き】今季、カープで達成が期待される菊池涼介、秋山翔吾らの記録

野球好きコラム by 大久保泰伸
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広島東洋カープ

キャンプも順調に進み、徐々に野球熱も高まってきました。「投手がブルペンに入って何球」「新外国人がフリー打撃でサク越え何発」など、野球には数字が付き物ですが、今回は2023年シーズンに達成されそうな記録など、数字について調べてみたいと思います。

◆1500本安打:菊池涼介、秋山翔吾

まず、今季中に連盟表彰の記録達成が予想される選手では、菊池涼介の名前が見られます。昨季も300犠打を達成していますが、今季は1500安打まであと23本、さらに1500試合出場まで残り92試合に迫っています。順調ならば、安打はゴールデンウイーク前後、試合はオールスター前後に達成となるでしょうか。

菊池と同じ1500安打では、秋山翔吾もあと54本となっています。2000本安打がNPB復帰のモチベーションのひとつだったという秋山ですが、昨季は7月の復帰で44試合に出場して41安打をマークしており、カープ入団の大きな理由のひとつと言われた菊池に続いて5月中旬ぐらいの達成となるのではないでしょうか。

◆1000本安打:田中広輔、松山竜平

安打数で言えば、今季は背水の陣と言われる田中広輔が、1000安打にあと106本となっています。菊池との二遊間コンビで3連覇したチームのリードオフマンとして活躍した時期なら、オールスター前後には達成できそうな数字ですが、昨季は小園海斗に定位置を奪われてわずか8安打に終わっており、復活となるのか、注目です。

1000安打は、松山竜平も残り109本となっています。プロ16年目、チーム最年長の38歳になるベテランは、これまでのキャリアハイが2018年の120安打で、100安打以上を記録した年は4回と微妙な数字ですが、勝負強い打撃はまだまだチームに必要な存在だけに、記録も含めて注視したいところです。

◆1000試合出場:會澤翼、1000奪三振:大瀬良大地

本来ならば余裕で通過点、のはずが、立場的に微妙であるのが、1000試合出場にあと49試合となっている會澤翼です。昨季チームトップの打率(.288)をマークした坂倉将吾が、今季は捕手専念の意向を示しており、他の捕手は出場機会が減ることが予想されます。とは言え、昨季も捕手ではチームトップの98試合に出場しており、これまでの実績を考えても、軽くクリアしてもらわないと困る数字であるとも言えそうです。

投手で唯一、連盟表彰に近づいているのが大瀬良大地で、1000奪三振まであと122となっています。2018年にキャリアハイの159奪三振をマークしている大瀬良ですが、最近3年間では2021年の102が最高で、微妙とも言える数字です。それでもエースとして、今季こそフル回転の投球での記録達成を期待したいところです。

◆初の規定投球回:床田寛樹、規定打席達成での3割:西川龍馬

通算成績ではなく、シーズンの成績として注目したいのが、投打の主軸に期待される床田寛樹と西川龍馬です。床田は昨季、前半戦で8勝を挙げながら、故障で無念の離脱となっており、プロ6年間でまだ一度も規定投球回数に達していません。2019年に139回2/3で惜しくも届かず、今年こそはと言われ続けて4年目の今季は、年間を通じて先発ローテを守り、左腕エースとして君臨してもらいたいところです。

今季からひとケタの背番号に変更した西川は、プロ6年間で規定打席に到達して打率3割をマークしたことが一度もありません。これまで2019年と2021年の2度、規定打席に達していますが、2021年が打率.286、そして2019年が.297と、あと一歩で打率3割を逃しています。昨季は97試合出場、424打席で打率.315をマークしており、天才打者には初の規定打席クリアでの打率3割超えで、個人タイトル争いまで期待したいところです。

◆1000日以上となる復帰:岡田明丈

最後に、少し違った趣向になりますが、個人的に期待したいのが岡田明丈の復帰登板です。岡田の最後の一軍登板は2019年8月14日のヤクルト戦で、以降は制球難や故障で最近3年間は一軍登板がなく、昨季は前年のトミー・ジョン手術の影響で実戦登板もゼロとなっています。一軍復帰となれば1000日単位ぶりとなり、剛腕復活を願いたいところです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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