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野球 コラム 2023年2月10日

【横浜好き】横浜スタジアムのチケットの種類と料金を10年前と比べてみた

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

インフレ、物価高の世の中、最近はニュースを見ても、食料品や公共料金の値上げといったものばかりが連日のように報じられています。プロ野球の世界でも、それは同じなのでしょうか。

今季から応援ルールが一部緩和され、条件付きでの声出し応援も可能になるという球場の観戦チケットの料金はどうなっているのか。横浜スタジアムのベイスターズ戦のチケット料金を、今からおよそ10年前の2014年と、今年のものを比較してみたいと思います。

現在、横浜スタジアムのチケット料金は、試合によって価格が変動するフレックスプライス制が採用されていますが、今回はもっとも標準的な☆3を使用することにします。

まず、単独枚数のチケットで最も高価なのが「エキサイトシート」で、2014年の8200円に対して、今季は9000円となっています。この席は2014年からセブン・イレブンの冠名がついていますが、今季は一塁側のBAY SIDEはセブン・イレブンですが、三塁側のSTAR SIDEはKeNSiNの冠になっています。

次の値段が高いのが「内野指定席SS」で2014年が5600円、今季は6400円。「内野指定席S」は2014年が5100円、今季は5600円ですが、今季は2014年にはなかった「内野指定席S+」というカテゴリがあり、ここは6000円となっています。内野指定席は、他にもFA、FB、A、B、Cとありますが、FA、FB、Aが2014年から500円上がっているのに対してB、Cは200円と、値上がりの幅は小さくなっています。

また、バックネット裏の最上段のあたりに、少年野球の選手などを対象にした席がありますが、2014年は「やきゅうみらいシート」(3600円)だったのに対して、今季は「神奈川少年野球応援シート」(3800円)という名称に変わっています。また、今季はFA、A、B席にそれぞれDB応援という席もありますが、値段は通常のものと同じ(FA 5100円、A 4600円、B 3800円)となっています。

「外野指定席」は、2014年が2100円、今季が2600円と、こちらも500円の値上がりとなっています。2014年は「外野指定席」「外野応援シート」のみだったのに対して、今季は「ホーム外野指定席」「ホーム外野応援シート」「ビジター外野指定席」「ビジター外野応援シート」と、座席が詳細に分けられていますが、価格は全て同じです。

車椅子関係の席を除いて単独枚数で売られている席は、2014年は以上ですが、現在は外野両翼に新設された「ウィング席」があります。従来の外野席最上段に近い「ウィングフロント席」は2800円、その他の「ウィング席」は2300円で、レフト側の最上段は「パノラマBOXシート」という4〜5人用の団体席となっています。

さらに2014年にはなく、現在はあるのが立ち見のチケットです。「内野立ち見」は2600円、「外野立ち見」はホーム、ビジターともに1900円、ライト側ウィング席の最上段にある「ウィング立ち見」は1800円となっています。

現在はBOXシートなどのグループ席の種類が増えており、BBQセットやバーガーセットなど、付加価値のある席も用意されているようです。ちなみにグループ席のもっとも価格が高いのが、2014年は「パーティースカイデッキ6」(6枚1組で販売)の30000円に対して、今季は「ベイディスカバリーBOXシートBBQセット」の60000円(6枚1組)となっています。

昭和の時代には自由席というものがあり、外野なら1000円程度出せば会社帰りや学生の身分でも気軽に球場に行けたものですが、こうして見ると、かなり状況は変わったように思えます。とはいえ、当時は空席があるのが当たり前だったスタンドは、少なくともコロナ前はフルハウスで、チケットを入手するのも困難、というくらいでしたから、それが時代の流れというものでしょう。

コロナ禍の影響もなくなりつつある今季は、また超満員のスタンドで盛り上がるスタジアムを見たいものです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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