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野球 コラム 2023年1月27日

「楽しみがいっぱい。不安もいっぱい。春季キャンプから目が離せない」。森繁和氏が2023シーズンの中日ドラゴンズに期待すること

野球好きコラム by J SPORTS 編集部
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森繁和氏

中日ドラゴンズでコーチ・監督を努め、現在は野球解説者の森繁和氏。2022年のプロ野球の振り返りと、2023年の中日ドラゴンズに期待することをお聞きしました。(取材日:2022年12月末)

★コラム第2弾「投手から完璧に固めたチーム編成」。森繁和氏が2023シーズンの中日ドラゴンズに期待すること

◆2022年のプロ野球を振り返って

―― 昨年、セ・リーグは東京ヤクルトスワローズが強かったですが、どうご覧になっていましたか?

開幕キャンプ見た時、当然Aクラスで優勝争いをするけれど、正直不安に思うこともあった。ただ何といっても「神様」だよな。「村上(神)様」があれだけタイトルを獲って、MVPだし文句ない。ヤクルトは間違いなく強かった。

―― 一方、パ・リーグはいかがですか?

オリックスは投手陣が良かった。やっぱり、山本由伸。ああいう投手がいると負けない。ヤクルトもオリックスも両方、MVPがしっかりしてチームが優勝できたところがすごい。誰も文句をつけられない投手と野手がMVP。これはもうしょうがない。

―― 逆に意外だったことはありましたか?

昨年ほど外国人選手が目立たなかった年はなかったと思う。規定イニングもいかない、規定打席にも達しない外国人選手がいっぱいいた。それだけ日本人が活躍する場は多く設けられたけど、そこをベテランがやるのか、若手がやるかのか。昨年は若い選手たちが、いいチャンスをもらえた。これを今年、どういかしていくかが面白いと思うけれど、今度そこに外国人を連れてきて入れてしまうと、せっかく伸びたのが終わってしまう可能性があるから、その辺は編成上チームをどう見るかだね。

※2022年外国人選手の成績
・投球回到達(143回):セ・リーグ 0人、パ・リーグ 0人
・規定打席到達(443打席):セ・リーグ 4人【ビシエド(中日)、マクブルーム(広島)、オスナ(東京ヤクルト)、ボランコ(巨人)】、パ・リーグ 1人【オグレディ(埼玉西武)】

◆ドラゴンズの投手陣は心配していなかった

―― それでは中日ドラゴンズについてです。昨年キャンプからご覧になって、最初はどう思われましたか?

投手陣を前面に押し出して、ある程度のゲームはできるメンバーは揃っていたので、投手陣に関してはそんなに心配していなかった。あとは打つ方がどのぐらいか。ただ、打線がボコボコ打ってくれた時に、同じように打たれる、そういうゲームがあった。投手が打たれた時に打線がカバーしてくれる、打線が打てない時に投手が抑えて勝った、それがうまく噛み合った時が強くなる時だと思う。

春季キャンプが楽しみと森繁和氏

野手で岡林勇希、投手で高橋宏斗をはじめ若い人たちが出てきているから、そうするとあとは打線。ホームランが12球団で一番少ない(62本塁打)。補強も当然しているが、この選手たちがどう活躍するのかで変わるだろうけれど。これは春季キャンプが楽しみだけどね。

―― 春季キャンプではどんなところを楽しみにしているとか、よく見てるところはありますか?

気になるのはどうしても投手。あとは外国人。まだ自分が連れてきた外国人が何人かいるから、それは気になる。あとは、身体ができているか、どういう練習しているのか、新加入の選手たちがどんな選手かにも目が向く。

―― 監督としての立場、コーチとしての立場はどういう見方になりますか?
監督としての立場とコーチとしての立場で見るのは違うけど、投手コーチだと、投手をどういう状態でマウンドに立たせて、その選手が投げられる状態なのかをまず見極めるだろうし、バッティングコーチとすればバットをどれだけ振れるかという身体作りを気にするだろうし、監督はその全部を見ながら、そのためにコーチ陣と話ししながら、メニューを組む。

―― 今シーズンのドラゴンズはどう思われますか?
期待していますよ。ただ、昨年活躍した投手が、今年も普通に活躍することは前提。その選手たちが落ちてしまうとどうにもならない。それにプラスアルファして、若い選手たちが少し底上げすることと、今までローテーションを守ってきた大野雄大、柳裕也、小笠原慎之介が今まで通り、今まで以上に活躍しない限り、良くならない。

この 3人で何勝できるのか、それプラス、高橋宏斗らがどのくらいいくのか、これは監督も投手コーチも計算するはずで、これが考え通りいった時は優勝もできるだろうし、あとは外国人やトレードで来た選手たちが、どう活躍するかによって幅も変わるだろう。楽しみはいっぱいあるが、不安もいっぱいある。全員がいいとは限らない。故障もあるから、本当に春季キャンプからオープン戦まで目が離せない。

取材:J SPORTS/photo by Keita Yamamoto

J SPORTS編集部

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