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広島好きコラム
キャンプインまでおよそ2週間。1月15日に新人選手と2年目以降の選手が参加する合同自主トレが始まりました。選手会長の大瀬良大地や日本復帰2年目のシーズンとなる秋山翔吾など主力選手も参加し、ドラフト1位入団の斉藤優汰は「テレビで見ていた方々が目の前にいて緊張した」と、初々しいコメントを発していました。
今季から監督に就任した新井貴浩監督にも同じようなエピソードがありました。この新監督、合同自主トレと言えば、面白い話がいくつかあります。
まずはプロ1年目のシーズン。ドラフト6位入団だった新井は、幼い頃から憧れだったカープ入団となり、チームメイトとの初対面に、まさに斉藤と同じような気持ちだったということです。
地元広島市出身で、子供の頃からカープファンだったという新井は、当時の主力選手だった野村謙二郎や金本知憲、江藤智、前田智徳などを目の前にして同期入団で同い年の森笠繁(現ソフトバンク四軍打撃コーチ)と「お、野村だ。前田もおる。あそこに江藤、江藤」と、まるでファンそのもののような会話をしていたということです。
そして入団時から阪神移籍まで師弟関係で、兄貴分のような存在だった金本には、初めて挨拶した時に「ワレが新井かぁ。やっちゃるけぇ、覚えとけよ」と、今ではコンプライス的に問題がありそうな言葉をかけられたということです。
もちろん、その言葉は冗談で、共通の知り合いから新井の面倒を見てくれと頼まれていたという金本の、彼なりの愛情表現だったようですが、その言葉通り?新井のプロ野球人生において、『平成の鉄人』はもっとも影響を受けた選手となりました。
もうひとつ、FA移籍した阪神から復帰した2015年の合同自主トレでも、有名なエピソードがあります。同リーグのライバル球団からの復帰という異例とも思える立場で、ともすれば微妙な空気になりかねない最初のあいさつで、新井は定形通りの言葉をひと通り並べた後、「守備のことならアドバイスするので、なんでも聞いてください」とジョークで締めくくり、その場が一気に和んだのです。
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