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『MLB.com』でレッドソックスを担当するイアン・ブラウン記者が、現地21日に投稿した最新のニュースレターで、先週フェンウェイパークで入団会見を行った吉田正尚を取り上げている。
ブラウン記者は記事の冒頭で、吉田とレッドソックスが合意した5年9000万ドル(約123億円)の契約について、MLBへ移籍した日本人野手としては史上最高額と紹介し、「そう、これは2000年にマリナーズがイチロー・スズキに渡した金額よりも高く、2002年にヤンキースがヒデキ・マツイへ、2017年にエンジェルスがショウヘイ・オオタニへ渡した金額よりも高く、昨年のセイヤ・スズキによる8500万ドル(当時約100億円)よりも僅かに高い金額なのである」と前置き。
その上で、その金額の妥当性について、「確かに、インフレもその一因ではある」としつつ、「その大部分は、各球団で日本人選手がどれだけ上手くMLBへ順応できるかを正確に分析することへの自信が高まっていることに起因している」と綴った。
続けてブラウン記者は、「誤解のないよう断っておくが、レッドソックスはリスクとなる要素も背負っており」、「実際のところ、ヨシダの実力について、スカウトや評価者の間では賛否がある」ものの、「レッドソックスは彼のことを何年も前からリサーチしており、選手としての彼に対する評価に自信を持っている」と伝えた。
そして、吉田がMLBで成功できる理由を、関係者の言葉を借りて説明している。記事によると、レッドソックスの編成責任者であるチャイム・ブルームは吉田について、「とにかく打席での質が高い。コンタクトする技術と高い選球眼の組み合わせは、かなり独特のコンビネーションであり、ボールを捉える能力はメジャーリーグのレベルでも、試合にかなりのインパクトを与えることができると感じた」と評価。
また、ピーター・ファトシ打撃コーチは、「最もインパクトがあるのは、球速に対する打撃の能力。コンタクト率もそうだね。パワーのある打撃能力を持っていながら、常に制御されている。有利なカウントでは、アグレッシブかつコントロールされたスイングで、甚大なダメージを与えることができるし、彼は引っ張って打ち返すことも、フィールド全体を使い、逆方向へ打ち返すこともできる」と太鼓判を押したとのこと。
レッドソックスはこのオフにザンダー・ボガーツとJD・マルティネスという2人の強打者を放出しているだけに、吉田への期待値は、かなり高いものになるだろう。果たして、日本を代表するスラッガーがその期待に対し、自らのバットでどのように応えていくのか。開幕が待ち遠しいところである。
J SPORTS 編集部
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