千賀滉大、MLBの8球団が興味。現地メディアは「他のFA選手よりも安価だが先発2番手の可能性がある」

アメリカでの千賀滉大に対する注目度は、日に日に高まっているようだ。現地14日には、『MLB.com』がこのオフに、海外FAでのMLB入りを目指す福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大に関する最新情報を更新している。

移籍に関する噂話をまとめた記事の中で、「MLB.comのジョン・ポール・モローシによると、エンゼルス、ドジャース、レンジャーズ、マリナーズ、そしてブルージェイズが日本人右腕のコウダイ・センガに興味を示している」とし、続けて「最近の報告によると、カブス、パドレス、そしてジャイアンツもセンガへの関心が伝えられている」と伝えた。

また、記事では『MLBネットワーク』の番組に出演した際のモローシ記者の言葉として、このオフに千賀を獲得する利点として、「ジェイコブ・デグローム、カルロス・ロドン、クリス・バシット、タイラー・アンダーソン、そしてネイサン・イオバルディといった他のトップクラスの自由契約投手と異なり、センガはクオリファイング・オファーが附帯しておらず、これは彼にはドラフト指名権での補償の縛りがないことを意味する」と説明。

『クオリファイング・オファー』は、FA選手が所属していたチームが、ワールドシリーズ終了から5日間独占交渉でき、そこで提示するのオファーのこと。チームはFA選手に対して1965万ドル（約27億4000万円／年俸上位125名の平均額）の1年契約を提示することができる。選手がこのオファーを拒否し、他チームと契約を結ぶと、獲得したチームは翌年の最上位のドラフト指名権を、旧所属チームへ譲渡しなければならない。

さらにモローシ記者は「彼は他のFA選手よりも安価になると見込まれており、その一方で、彼には2番手の先発投手の能力を発揮する可能性がある」と、MLBにおける右腕のポテンシャルを伝えている。

また、記事では千賀の投手としての特徴について、「101マイル（162.5キロ）の速球と、えげつないスプリットを武器とするセンガは、日本でこれまで1252奪三振をマークしており、これにより奪三振率（9回あたりの平均奪三振数）は10.3となっている」と伝えている。

前述の番組の中でも千賀について、「見ていて楽しい選手になるだろう」とした上で、渡米前にあった疑念を吹き飛ばし、期待を大幅に上回る活躍をしている大谷翔平を引き合いに、千賀も「彼（大谷）と同じことをやる」と期待の高さを滲ませている。