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野球 コラム 2022年11月1日

フィリーズは先発投手を変更、アストロズはスライド。雨天延期はどちらに味方するか?ワールドシリーズ第3戦のみどころ

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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1日延期のワールドシリーズ第3戦

現地10月31日月曜(日本時間11月1日)にフィリーズの本拠地シチズンズバンクパークで開催されるはずだったワールドシリーズ(WS)第3戦は、悪天候のため、翌日に延期されることとなった。

これにより、シリーズ全体の日程も1日後ろ倒しされることとなり、引き続きシチズンズバンクパークで行われる第4戦と第5戦は水曜と木曜に開催され、その時点で勝負が決していない場合は金曜が移動日となり、場所を再びヒューストンのミニッツメイドパークにパークに移した上で、必要に応じて土曜と日曜に第6戦と第7戦が開催される(時間は何も現地)。

わずか24時間とはいえ、短期決戦において、この日程変更が大きな違いを生む可能性を秘めているのは言うまでもないことである。実際、アストロズのダスティー・ベイカー監督は先発投手をそのままスライドさせることを明言したものの、フィリーズのロブ・トムソン監督は、当初第3戦で先発登板する予定だったノア・シンダーガードではなく、レンジャー・スアレスを現地火曜に延期された第3戦で先発投手として起用することを明らかにしている。

シンダーガードはWSでも登板経験を持つ実績のある投手ではあるが、このポストシーズンでは長丁場を投げていないだけに、パドレスとのナ・リーグ チャンピオンシップシリーズで先発登板し、5回2安打2失点と好投したスアレスを起用できることは、ブルペン運営に関する計算の立ちやすさという面で大きな意味を持つことになる。

さらに、フィリーズはこの日程変更により、第4戦ではWS初戦で先発登板したアーロン・ノラを中4日で先発起用できるほか、第5戦で勝負が決着しない場合は、第2戦に先発した際、球速が目に見えて落ちていたことで疲労が心配されたザック・ウィーラーを中6日で第6戦に回すことができるようになった。なお、第5戦はシンダーガードかカイル・ギブソンの先発が予想されており、第7戦は中4日でスアレスが先発マウンドに上がる見込みとなっている。

一方、アストロズは予定通り、ランス・マカラーズJr.が第3戦で先発投手の任にあたり、第4戦はシリーズ初戦で先発登板したジャスティン・バーランダーではなく、元々第4戦で先発予定だったクリスティアン・ハビアーがスライド登板し、ノラとの投げ合いに臨むことが決まっている。

これにより、ベテランのバーランダーは中5日で第5戦に先発し、第6戦が必要となった場合は、フランバー・バルデスが先発登板する見込みとなっているが、この先発ローテーションの選手起用について、ベイカー監督は以下のように述べている。

「考慮すべき要素として、ハビアーの調子がとても良いというのが第1。そして第2に、我々は1日余分の休みがジャスティンに悪影響を及ぼすとは思っていない。恐らく、彼にとっては恩恵になるだろう」。確かに年齢やポストシーズンでの稼働率を考えると、バーランダーを予定より中日が1日多くなった第5戦に回すのは理に適っていると言える。

一方で、アストロズと比較すると、投手陣の層が薄いフィリーズも、今回の雨天延期によりスアレスを第3戦で、そしてノラを第4戦で投入しつつ、ウィーラーにも十分休養を与えることができるようになったのも事実であり、日程変更をもたらした月曜の悪天候がどちらにとって恵みの雨となるのかを断言するには、いささか状況が複雑であると言わざるを得ない。

確かなのは、これによりファンにとってあれこれ思案に耽る楽しい時間が長くなったということである。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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