パドレス、歴史的アップセットを達成。フィリーズの待つナ・リーグ チャンピオンシップシリーズに進出

パドレスvs.ドジャース　22勝差のアップセット

パドレスが劇的な逆転勝利で歴史的なアップセットを完遂したことにより、今季のナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ（NLCS）は、大番狂わせを演じて勝ち上がったチーム同士の対戦となった。

西海岸のライバル対決となったドジャースとパドレスのナ・リーグ ディビジョンシリーズ第4戦は、王手をかけていたパドレスが熱狂渦巻く本拠地で勝利を挙げ、3勝1敗でシリーズを制し、既に同日、ディフェンディングワールドチャンピオンのブレーブスを3勝1敗で下していたフィリーズとのNLCS進出を果たした。これでパドレスはワイルドカードシリーズと合わせて、2シリーズ連続で今季レギュラーシーズン100勝越えのチームを撃破する下克上を果たした。

試合はメッツとのワイルドカードシリーズ第3戦で快投したジョー・マスグローブが、今回も6回2失点の好投を見せ、ブルペンも最少失点に留めるなか、それまで沈黙していた打線が7回に繋がりを見せて一挙5点を奪うと、8回はロバート・スアレス、そして9回は『Beat LA！』（LAをやっつけろ！）の大歓声が鳴り響くなか、守護神のジョシュ・ヘイダーがきっちりと無得点で締め、5-3の勝利で、24年ぶりにリーグ制覇の権利を手にした。

ちなみに、『MLB.com』によると、ポストシーズンでの番狂わせとして、レギュラーシーズンのゲーム差と言う観点からすると、22ゲーム差あったドジャースを退けたパドレスは史上2番目、そして14ゲーム差あったブレーブスに勝利したフィリーズは史上6番目（タイを含む）のアップセットとなった。

第5シードのパドレスは、これまで本拠地で1試合多いアドバンテージを持たずに、このポストシーズンを戦ってきたが、第6シードのフィリーズと対戦するNLCSではアドバンテージがあるため、シリーズ第1戦は現地10月18日（日本時間19日水曜）にホームのペトコパークで開幕する。

また、来週から始まるNLCSではパドレスのスタメン捕手、オースティン・ノラと、フィリーズの先発投手、アーロン・ノラの兄弟対決も実現する見通しとなっており、ダルビッシュ有の先発登板を含め、みどころに事欠かないシリーズとなりそうだ。

ちなみにダルビッシュは今季レギュラーシーズンのフィリーズ戦で2試合に先発登板し、計13イニングを投げ、1勝無敗、13安打3失点、14奪三振1四球で2試合ともクオリティスタートを達成している。