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内野手は強豪のレギュラーが揃い人材豊富だ。大卒新人を見ると、7月の都市対抗には中川拓紀(Honda鈴鹿)が「7番セカンド」、樫村昌樹(日本製鉄鹿島)が「2番サード」で出場している。樫村は北関東2次予選で打率.563と大活躍だった。
泉口友汰(NTT西日本)は大阪桐蔭高、青山学院大とアマ球界のエリートコースを歩んでいて堅守の内野手で、都市対抗は「3番ショート」で出場していた。藤井拓海(四国銀行)は投手登録ながら、都市対抗は「5番指名打者」で起用されていた強打者だ。
中村迅(NTT東日本)は大卒2年目で、今夏の都市対抗は「5番ショート」で起用されている。4試合で打率4割、5打点と大活躍を見せ、ベスト4進出にも貢献した。
高卒の2人も注目だ。相羽寛太(ヤマハ)は入社直後から『プロ注』として名前に挙がっている好守のショート。今年9月の日本選手権予選は4試合で打率.385と「打」でも結果を出しつつある。大西蓮(JR東日本東北)は入社2年目の右打者で、まだ粗さはあるものの7月の都市対抗は「4番サード」で起用されていた。
◆外野手
橋本典之 22歳 左左 166cm/70kg(慶應義塾大→大阪ガス)
齋田海斗 23歳 右左 180cm/81kg(東日本国際大→TDK)
丸山壮史 23歳 右左 179cm/85kg(早稲田大→ENEOS)
中田悠斗 23歳 右左 182cm/80kg(中央大→ヤマハ)
平野友都 23歳 右右 174cm/84kg(亜細亜大→西部ガス)
猪原隆雅 22歳 右右 177cm/86kg(日本体育大→ミキハウス)
橋本典之(大阪ガス)は島根県立出雲高から慶應義塾大に進み、付属や強豪校の出身者が多い中で1年生から出番を獲得。3年でレギュラーポジションをつかむと、4年次は大学選手権制覇にも貢献した。都市対抗では「1番ライト」で起用された俊足巧打タイプだ。
丸山壮史(ENEOS)は広陵高3年の夏に中村奨成らとともに選手権準優勝に貢献。早稲田大でも主力として活躍し、4年次はチームの主将も任された。高校、大学は二遊間で起用されていた選手だが、都市対抗は新人ながらファーストのレギュラーとして起用され、優勝メンバーになっている。様々な方法でチームに貢献できる「渋い」選手。この大会は外野手登録で「ユーテリティ」としての起用があるのかもしれない。
齋田海斗(TDK)は入社2年目で、今夏の都市対抗は「3番ライト」で起用された。3試合で12打数7安打2打点と大活躍を見せた強打者で、東日本国際大時代はリーグ戦で本塁打王に1度、打点王と盗塁王に3度輝いた。彼はドラフト会議で指名があり得る立場と能力を有している。
文:大島和人
大島 和人
1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty)
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