【楽天好き】「40歳まで野球をやりたい。その後は…」。島内宏明選手が今後のキャリアについて意外なプランを明かす

島内宏明

今季、長らくお伝えしてきた島内宏明選手へのファンからの質問シリーズも最終回となります。今回はシーズン最後のインタビューということもあって、シーズン終盤の心中や今後のキャリア（？）についても伺いました。いつもどおり真摯に答えてくれながら、ユニークな島内節も健在です。

長いプロ野球シーズンでは、終盤になるほど体力的にも精神的にも負荷がかかってきます。島内選手は昨季、シーズン前半から打点リーグトップを快走し、最後はリーグ2位のレアード（ロッテ）に1点差で逃げ切って打点王に輝きました。今季は1000安打のマイルストーンを記録。そして、自身初、また楽天イーグルス所属選手としても初の最多安打を獲得しました。

――　昨季の打点王もそうですが、今季もバッティングでタイトル争いを演じています（※取材は9月中旬）。そうしたことはシーズン終盤のモチベーションになるのでしょうか？

そうですね。やっぱり表彰をされた時なんかは、何かを達成した気持ちにはなります。でも、実際問題、タイトルを争うのって、結構しんどいんですよ。周りからの声もいろいろとありますしね。でもまあ、去年の方がずっと追われてる感じがして、しんどかった気がします。今年はそこまでじゃないです。

――　いろいろ言われることとは？そうした質問もありました。励ましの声もあるでしょうが、ネガティブな声もあるんですか？

もちろんありますよ。ミスなんかすれば、野次もありますしね。腹が立つこともあります。でも、それは負のエネルギーなので、逆のエネルギーに変えていかないともったいないんですよね。ただ、いろいろと自分が積み重ねたものがあるからかわからないですけど、ネガティブな声はだんだんと少なくなってきてはいます。

――　ポジティブなことで言うと、打点王や1000安打のお祝いで石井監督から高級スニーカーを贈られました。そうしたこともモチベーションになるのでしょうか？

それはもうすごい感謝しています。石井監督が監督になられていなかったら、去年の打点王も獲れていなかったですし、今年もタイトル争いにも絡んでいなかったでしょうから。

もともと石井監督は、GMとして来られた2018年から、ずっと僕がキーマンになるという風に言ってくれていたんですよ。タイトルも、やはりずっと使い続けてくださったから、獲れたのだと思います。でも、前も言いましたけど本当は4番ではなく、9番を打ちたいんですよね（真顔で）。

――　いやいやいや…（笑）。では最後に、キャリアに関する質問で締め括らせてください。ファンとしては今後もたくさん活躍してほしいですが、キャリア後半を考えたり、人生設計したりすることもあるかと思います。キャリアやその後の夢とかで、最近いろいろ考えたことがあれば教えてください。

そうですね、40歳まで野球をやっていきたいなって思います。もしかして数年後には、また考えが変わることもあるかもしれないですけど、今は長く野球をやりたいって考えています。

その後はですね…、野球のコーチとかではなく、普通に働いてみたいっていうのはあります。コンビニでバイトもしてみたい。はい。コンビニを持ちたいですね。

――　コンビニですか！？ ええと、それは…なぜですか？

カップラーメンがあるから（一同笑い）。

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以前のコラムで明かしてくれたカップラーメンがここでも決め手になりました。もしかして、きれいにオチをつけてくれたのかもしれません。こうして真顔で予想外の回答が返ってくるのも、ちゃんと狙いや思いやりがあってのこと。これからも島内選手の活躍とコメントに期待したいと思います。どうもありがとうございました！

取材・文：松山ようこ／写真：東北楽天ゴールデンイーグルス提供